太平洋戦争後、約30年目に生還した小野田旧陸軍少尉に迫る『ONODA 一万夜を越えて』公開決定!
太平洋戦争の終わりを迎えた後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島にて約30年間過ごした実在の人物である小野田寛郎旧陸軍少尉。その実話を基に描く人間ドラマ『ONODA 一万夜を越えて』が、10月8日(金)より日本公開されることが決定した。
第74回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門でオープニング作品としてワールド・プレミア上映され、反響を呼んだ本作。遠藤優弥が主人公である小野田の青年期、津田寛治が成年期を演じ、ジャングルでの壮絶な日々と孤独に対峙する男の姿を描く。共演として仲野太賀、松浦祐也、千葉哲也、カトウシンスケ、井之脇海ほか実力派俳優が集結、監督は『汚れたダイヤモンド』(16)のアルチュール・アラリが務める。
日本人キャストは全てオーディションによる選考、撮影はカンボジアのジャングルで2018年12月から翌年2019年3月の約4ヶ月で行われた。また日本語のタイトルはジャングルに潜伏していた約30年間の日々を想起させるものになったという。
小野田旧陸軍少尉は、1964年に開催された東京オリンピックをフィリピンのジャングルで拾った新聞やトランジスタラジオで見聞きしていたという実録も残っている。奇しくも数日後に再び日本がオリンピック開催を迎える今年、1人の日本人が生と死のはざまで見つめた“戦争と平和”をかみしめたい。
文/足立美由紀
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