じいさんに間違われて激おこ!砂で驚かせる妖怪・砂かけ婆【妖怪大図鑑】
勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)から公開。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。
第21回:砂で驚かせる妖怪・砂かけ婆
今回紹介する砂かけ婆は、「ゲゲゲの鬼太郎」のメインキャラクターとしてもかなり有名な妖怪。奈良県や兵庫県の人里に出没すると言われており、こっそり人間に近付き砂をかけて驚かせるだけで、それ以上危害を加えることはない。ただその姿を見た人はおらず、“婆”と言われているがその真偽は定かではない。一説には狸や狐が化けたものだという話もあり、現に青森には砂撒き狐が、愛知や福岡などには砂撒き狸が現れるとか。
諏訪太朗が演じている本作では、日本の妖怪たちの一員として登場する。妖怪の世界に迷い込み、次から次へと現れる妖怪たちの歓迎によって気を失ってしまったケイ。目を覚まさせるために砂かけ婆が強めに砂をかけるのだが、起き上がったケイに「おじいさん」と言われ「ばあさんじゃ!」と激昂。よく男性に間違われることを気にしているようで、さらに強めに砂を投げつけてくる。
出番は多くないながらも、クライマックスシーンでもその姿が確認できる砂かけ婆。本来は目には見えない妖怪だけに、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の登場は貴重な機会かも!?
文/久保田 和馬