日本アニメ&ゲームの影響がてんこ盛り!オタク気質な『キングコング』監督のこだわり
キングコングをはじめ、巨大生物たちが生息する島に乗り込んだ人間たちが体験する恐怖を描くアドベンチャー作『キングコング:髑髏島の巨神』(3月25日公開)。劇中のあらゆる設定からもその影響は明らかだが、メガホンを握ったジョーダン・ボート=ロバーツは日本のアニメやゲーム好きを公言する“超オタク監督”だった!
本作の公開を記念し、2月に来日したロバーツ監督。『シン・ゴジラ』(16)を手がけた樋口真嗣監督との対談で、MIYABI演じる日本兵グンペイ・イカリという役名が「ゲームボーイの生みの親の故横井軍平と『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジから取ったのでは?」との質問に「指摘されたのは初めてです」と照れ笑いを浮かべながら認めていた。
この物語の真の主人公である髑髏島の巨大生物に対しても「キングコングが守護神であるように、島の生物にも気高さや美しさ、聖なる雰囲気を与えたかった。ある意味では宮崎駿監督の映画っぽくて、『もののけ姫』(97)の要素がたっぷり詰まっている」と語る。コングの天敵となるスカル・クローラーは「黒っぽいのボディと白い頭はまるで、『千と千尋の神隠し』(01)のカオナシのようでもあるし、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する使徒サキエルのようだね」とここでも日本のアニメのタイトルが次々と出てくるほど。
この他にも、物語全体のムードが人気ゲームシリーズ「メタルギア」や「ワンダと巨像」にも通じているそうで、調査隊の核となるアメリカの特務機関モナークの存在や、髑髏島の先住民イーウィス族の神殿で見られる壁画なども「エヴァンゲリオン」っぽく感じられる。
日本のゲームやアニメにオマージュを捧げたこのシリーズ、今後はキングコングが日本が誇る怪獣“Godzilla”と対決する作品も予定されている。日本通のロバーツ監督が手がける新生代の怪獣映画として、日本人なら全力で楽しむしかない!【トライワークス】