「『テニスの王子様』の歴史をぶっ壊す」許斐剛が『リョーマ!』に込めた想いとは?

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「『テニスの王子様』の歴史をぶっ壊す」許斐剛が『リョーマ!』に込めた想いとは?

許斐剛原作の人気漫画「テニスの王子様」初の3DCG劇場アニメーション『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』の公開記念舞台挨拶が9月4日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、許斐剛(原作・製作総指揮)、神志那弘志監督、 皆川純子(越前リョーマ役)、朴ロ美(エメラルド役)、置鮎龍太郎(手塚国光役)、諏訪部順一(跡部景吾役)が登壇した。

「テニスの王子様」と「新テニスの王子様」の間の“空白の3か月”を、原作者自らが紡いだ本作。全国大会決勝の死闘を制した3日後、武者修行のために単身渡米した越前リョーマが、父の越前南次郎が引退に追い込まれた全米オープン決勝の数日前にタイムスリップしてしまう。


【写真を見る】豪華声優陣も登壇!『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』の公開記念舞台挨拶の様子
【写真を見る】豪華声優陣も登壇!『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』の公開記念舞台挨拶の様子

大きな拍手に迎えられて始まった舞台挨拶。構想と制作に5年と7か月かかったという本作について許斐は「22年の『テニスの王子様』の歴史をぶっ壊すことから考えました」と話し、「新しい世代にテニプリを観てほしかったので原点に立ち返って作ることに専念しました」と明かした。メガホンを取った神志那監督は「実は1回キャラクターを作り変えているんです」と驚きの発言。許斐の言葉にあったように、新しい世代の人にも観てもらいということを受けて「当初、少し頭身を小さめに作っていたんです。それを現在のサイズに作り変えました」と秘話を披露していた。

本作のタイトルが『リョーマ!』であり、改めて主人公の“越前リョーマ”が中心となって描かれているストーリーに対し、皆川は「原点回帰を感じました。一人のテニス少年“越前リョーマ”のかっこよさを伝えられたのかなと思います」とコメント。また「テニプリ」初参戦となった朴は人気作品からのオファーに驚いたそうで、「“テニプリってあのテニプリ?”とマネージャーに2度聞き返しました」とのこと。「彼女(皆川)が大切にしている作品に、ゲストして参加させていただけるということで、絶対に彼女に恥をかかせちゃいけないなという思いを持って、臨みました」と話していた。

本編シーンが一部異なる、<Decide>と<Glory>の2タイプで上映される本作。<Decide>では置鮎演じる手塚国光、<Glory>では諏訪部演じる跡部景吾のオリジナルシーンが描かれる。自身のオリジナルシーンについて置鮎は「(手塚が)想像以上に甘い歌声だったからビックリしました。リョーマを口説いているのかな?と思うくらい(笑)」と本編の感想を口にし、「<Decide>を観たあとに、<Glory>を観たら笑っちゃいました」とユニークな跡部の登場に驚いた様子。諏訪部も「(本編が)すごくよくできていて、ビックリしますよ」とアピール。加えて、「今回は『リョーマ!』でしたが、『クニミツ』や『ケイゴ』も今後あるかもしれないですよ(笑)」と語っていた。

またこの舞台挨拶では、9月17日(金)と24日(金)に、無発声の応援上映を実施することも発表された。最後に許斐は、「『テニプリ』を初めて観る人も楽しむことができる入口の作品になったと思います。劇場に何度も足を運んでもらえると嬉しいです。それが『テニプリ』の未来に繋がっていくと思います」と呼びかけていた。

文/成田 おり枝

※朴ロ美の「ロ」は王偏に路が正式表記

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