ヘンリー王子、メディアやSNSを猛批判…世界のリーダーに平等なワクチン分配を呼び掛け
ヘンリー王子はメーガン妃とともに、地震によって甚大な被害にあったハイチや、米軍が撤退したアフガニスタンの人々を声明文で激励するなど、演説がお好きな様子。5月には米国で開催された、貧困に苦しむ国などに新型コロナウイルスのワクチンを普及させることを目的にしたチャリティコンサートの会場に出向き、世界のリーダーにワクチンの平等分配を訴えた。
今度は、ロンドンで行われた英国版「GQ Men Of The Year Awards」の授賞式にリモートでサプライズ出演。ワクチン接種を促すとともにメディアやSNSを非難し、今回も世界の人々への平等なワクチンの普及を呼び掛けている。
イドリス・エルバ夫妻が司会を務める同授賞式で、タキシードに身を包んだヘンリー王子は、「Heroes Of The Year」に選ばれたオックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカによるワクチン開発に携わった科学者らの功績を称えると同時に、ワクチン接種の格差と、接種しない人々に言及。
「現時点で、世界中の3分の1以上の人たちが、少なくとも1回ワクチンを接種している。数にすると50億回以上の接種になるが、依然として接種できる人とできない人の格差は大きく、発展途上国では接種率が2%に満たないのが現状だ」と説明。
またワクチンが接種できるにもかかわらず接種を受けない人々について、「嘘や恐怖をばらまくニュースやソーシャルメディアにはびこる大量の誤情報に圧倒され、ワクチン接種を躊躇する人々を生み出し、コミュニティを分断させ、信頼が損なわれているのです」とし、そのシステムを打破し、コロナに打ち勝つため、世界が一丸となってワクチンを接種することをリーダーたちに訴えた。
これについて一部のネットユーザーたちからは、「英国を離れたあなたがオックスフォードのチームを称賛するのは偽善では?」「世界のリーダーたちに指示する上から目線にも見える」「いつから政治家になったの?」といった厳しい声も。
また、この日授賞式に出席していたピアース・モーガンが、今年3月にメーガン妃の発言を非難したことでITV「Good Morning Britain」を降板した件で、視聴者やメーガン妃がITVに苦情を申したてたことを受けてイギリスの放送通信庁オフコムが内容を調査し、「言論の自由の観点から、放送コード違反にはあたらない」という判断を下されたこともあり、「誤情報を与えて混乱させているのはヘンリー王子夫妻なのでは」といった声も寄せられている。
文/JUNKO