沢口靖子と京都の名所を堪能!東福寺や錦市場など『科捜研の女 -劇場版-』ロケ地を紹介
1999年に初回放送されて以来、20のシーズンとスペシャル版も含めて累計250を超えるエピソードを展開し、時代にあわせて常に進化をつづけてきた国民的ミステリードラマ「科捜研の女」の初映画化作品となる『科捜研の女 -劇場版-』(公開中)。これまでも歴史的な建物から最新スポットまで、魅力的な京都な街並みが登場してきた本シリーズ。今回の劇場版で特に印象的なシーンの撮影が行われたロケ地を、場面写真やメイキング写真と共に紹介していきたい。
京都府警科学捜査研究所(科捜研)の法医研究員である榊マリコ役の沢口靖子をはじめ、内藤剛志や風間トオルらドラマ版のメインキャスト10名が勢揃いし、<世界同時多発不審死事件>に挑む本作。京都とロンドン、トロントで科学者が高所から飛び降りるという不可解な事件が発生。犯罪につながる物的証拠もなく、各地で自殺として処理されようとしていたなか、マリコたちは半ば強引に捜査を行ない、やがて“未知の細菌”の発見で世界的に脚光を集める天才科学者の加賀野へたどり着く。しかし、加賀野には鉄壁のアリバイが存在しているのだった。
まずはマリコが最新の論文を読みふけっている冒頭シーン。このシーンが撮影されたのは2017年に京都祇園に誕生したスタイリッシュなビル「y gion」。歴史ある建物が立ち並ぶ鴨川沿いから新たなカルチャーを発信する地として、アート作品の展示やイベントを行なう話題のスポットだ。撮影が行われたルーフトップから眺める鴨川の景色の美しさは格別で、特に夕暮れ時には鴨川沿いのお店に明かりが灯り、一気にロマンチックな雰囲気に。
また解剖医の佐沢(野村宏伸)が婚活パーティに参加するシーンの撮影に使われたのは2019年10月に嵐山にできたばかりの「福田美術館」。渡月橋にほど近いこの場所も、京都の新たな名所として注目されている。
ほかにも、土門(内藤)と蒲原(石井一彰)の目の前で転落死事件が起きるシーンが撮影されたのは、木村得三郎の設計による京都を代表する近代建築である「先斗町歌舞練場」。マリコと土門がとても“お世話になった”ある人物と再会する重要なシーンは、活気あふれる「錦市場」。そしてクライマックスシーンでは紅葉の名所としても知られる「東福寺」の通天橋&臥雲橋で撮影が行われるなど、風光明媚な京都の雰囲気がスクリーン全体にあふれでている。
ここで紹介した以外にも、京都全体を丸々ロケ地とした本作の劇中には京都が誇る古今東西の名所の数々が登場!最新の科学捜査と人間ドラマが融合した、ハイクオリティなミステリーを楽しむと同時に、スクリーンを通して京都観光気分を味わってみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬