東京国際映画祭オープニングは“本当の強さ”を、クロージングは“本当の自分”をそれぞれ描く洋画に決定

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東京国際映画祭オープニングは“本当の強さ”を、クロージングは“本当の自分”をそれぞれ描く洋画に決定

10月30日(土)~11月8日(月)に開催される「第34回東京国際映画祭」。そのオープニング作品がクリント・イーストウッド監督、主演の『クライ・マッチョ』(2022 年1月 14 日公開)、クロージング作品が先のトロント国際映画祭のオープニングを飾った『ディア・エヴァン・ハンセン』(11月26日公開)に、それぞれ決定した。

【写真を見る】マイク(イーストウッド)がじっと見つめる先には何があるのか?
【写真を見る】マイク(イーストウッド)がじっと見つめる先には何があるのか?[c] 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

『クライ・マッチョ』は、イーストウッド監督の50周年記念作品でもあり、人生に失敗した男と親の愛を知らない少年がメキシコを横断していく中で人生に必要な“本当の強さ”とは何なのか?を見出す感動作。ロデオ界の元スター、マイク(イーストウッド)の栄光は今や過去のこと。現在は競走馬の種付けで細々と暮らしていた彼は、元雇用人からメキシコにいる彼の息子の誘拐を依頼される。その危険で壮大な道のりは、予想外の困難と出会いが待ち受けていた…。コロナ禍で「映画館で映画を観る喜び」を伝えるべく映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢としている映画祭の開幕を、本作が盛り上げるだろう。

クロージング作品はミュージカル映画『ディア・エヴァン・ハンセン』
クロージング作品はミュージカル映画『ディア・エヴァン・ハンセン』[c] 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

一方『ディア・エヴァン・ハンセン』は、『ラ・ラ・ランド』(16)、『グレイテスト・ショーマン』(17)の音楽チームが放つ大ヒットミュージカルの映画化作品。学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいるエヴァンはある日、自分宛に書いた手紙を同級生のコナーに持ち去られてしまう。後日、コナーが自ら命を絶った事を知らされた彼は、手紙を見つけたコナーの両親に2人が親友だったと思い込まれ、思わず話を合わせてしまうのだが…。1通の手紙と思いやりの嘘をきっかけに“本当の自分”に気づくまでの過程を描き、希望に満ちた物語が映画祭の終幕を飾るはずだ。


映画祭の顔となるオープニング&クロージング作品も決まり、今年から日比谷、有楽町、銀座エリアへの移転や部門の改変とともに、新たに生まれ変わる東京国際映画祭。その続報に注目だ。

文/タナカシノブ

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