ピンクジャケットが賛否両論のダニエル・クレイグ、「007」パーティに娘と出席!
当初の予定から約1年半延期となった現地時間9月28日に、全世界に先駆けてロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(10月1日日本公開)のワールドプレミアでは、妻のレイチェル・ワイズを同伴せずに1人でレッドカーペットを歩いたダニエル・クレイグだが、代わりに娘で女優のエラが出席したようだ。
ニューヨーク在住の妻ワイズとダニエルには3歳の娘と、ワイズの元パートナー、ダーレン・アロノフスキー監督との間に15歳の息子がおり、現在ニューヨークで撮影中なのもあってか、ワイズはお留守番の様子。
映画の上映後、メイフェアのナイトクラブ「Annabel's 」で行われたパーティ会場から出てきたダニエルが手をつないでいたのは娘のエラで、白いシャツに黒いパンツスーツとハンサムスタイルのエラとダニエルが、2人でポケットに手を入れてポーズを取っている写真などが「Daily Mail」などに掲載されている。
エラは、ダニエルが1992年に結婚し、1994年に離婚したスコットランド人の元女優フィオラ・ロードンとの間に授かった娘。ダニエルは最近のインタビューで、「子どもに財産は残さない」と語っていたが、関係が悪いわけではなさそうで、世界的に注目を浴びる「007」最後の晴れ舞台で、女優の娘を世間に紹介したことは、父としてのダニエルの評価をあげたようだ。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の評価も軒並み好調だが、賛否が分かれたのがダニエルの装いだ。1906年からセレブのビスポークスーツなどを数多く手がけてきた英国ブランド、Anderson & Sheppardのピンクベルベットのダブルのディナージャケットに蝶ネクタイと黒いズボン、英国の老舗ブランド、ジョン・ロブのエナメルシューズにオメガの時計という装いでダンディに決めたはずだが、やはり伝統を重んじるジェームズ・ボンド役とあって、オーソドックスなスタイルを好んでいるファンも多かった様子。
ピンクはトレンドであり、ボンドガールのレア・セドゥが、「ダニエルはフェミニスト」と語っていること、またエミー賞では、ジェイソン・サダイキスがグリーンのベルベットスーツを着用、『007 慰めの報酬』(08)からビル・タナー役で出演しているロリー・キニアが、同レッドカーペットで赤いベルベットのジャケットを着ていたことなどからもトレンドであることは間違いない。また招待された医療従事者や軍関係者らも黒のタキシードやスーツ姿で来場するのは想像に難くなかったことから、最後にあえてリスクを取ったとも考えられる。
しかし、「Evening Standard」は「世界はジェームズ・ボンドのプレミアで、ダニエル・クレイグのピンクスーツ姿を見る準備ができていなかった」というタイトルで、「ボンドは派手なジャケットは着ません。『オースティン・パワーズ』のトリビュートじゃないんだから(シリーズでマイク・マイヤーズが赤や青のベルベットのスーツを着ている)」といったピアース・モーガンの辛口なTwitterのコメントなどを紹介。それに対して、「時代が変わればボンドも変わる」「プレミアだからなにを着ても自由」といった擁護の声もある一方で、「まったく同感。ボンドには、やっぱり定番の渋いタキシードで決めてほしかった」「新しいものを取り入れるのはいいけれど、レッドカーペットにピンクのベルベットは残念すぎる」「ダニエルには渋いスーツが似合う」といった声も寄せられている。
文/JUNKO