ハリウッドでもワクチン論争加速!?『トップガン マーヴェリック』俳優、ワクチン未接種の代償は|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ハリウッドでもワクチン論争加速!?『トップガン マーヴェリック』俳優、ワクチン未接種の代償は

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ハリウッドでもワクチン論争加速!?『トップガン マーヴェリック』俳優、ワクチン未接種の代償は

『セッション』(14)で知られ、トム・クルーズ主演作『トップガン マーヴェリック』(2022年5月27日全米公開)でブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショーを演じているマイルズ・テラーが、Paramount+で配信されるドラマ「The Offer」の撮影中だった7月末に新型コロナウイルスに感染。「Daily Mail」が、テラーはワクチン未接種のうえに、陰性証明を示すためのテストも拒否していたため、現場は3週間の撮影延期を余儀なくされたと報じていたが、この度スタジオの損害額が、600万ドル(約6億6000万円)余りにのぼると報じられた。

【写真を見る】『トップガン マーヴェリック』にも出演するマイルズ・テラー、徹底した感染対策を行うトム・クルーズはどう対応する?
【写真を見る】『トップガン マーヴェリック』にも出演するマイルズ・テラー、徹底した感染対策を行うトム・クルーズはどう対応する?画像はTop Gun(@topgunmovie)公式Instagramのスクリーンショット

「The Hollywood Reporter」が伝えるところによると、当時撮影現場でのワクチン接種は義務化されていなかったが、特に演技中にはマスクができないことや、一部のクルーらの間では感染リスクも高まるため、ワクチン接種が推奨されていた。しかし、多くの俳優が積極的に接種して撮影に臨んでいるなかで、それを拒否する俳優やスタッフらがいた結果、一部現場では感染が広がり、その代償が大きかったことを示した。俳優の名前は出していないが、「The Offer」の例を挙げ、具体的な損害額を記載していることで、各メディアがテラーの名前とともにこのニュースを報じている。

「The Offer」は、全10話のリミテッドシリーズで、フランシス・フォード・コッポラ監督の名作『ゴッドファーザー』(72)を大ヒットさせ、アカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚色賞受賞に導いたプロデューサーのアルバート・S・ラディを主人公として、これまで語られることのなかった同作の製作過程に迫るもの。

当初、主役のアルバート役はアーミー・ハマーが演じるはずだったが、数々の性的スキャンダルが暴露され、製作がお蔵入りになる危機を救ったのがテラーだった。プロデューサーも兼ねているためか、ワクチン接種のみならず事前のテストも拒否したまま撮影が続行されていたようだ。

『ゴッドファーザー』を大ヒットさせたプロデューサーのアルバート・S・ラディを主人公とする「The Offer」
『ゴッドファーザー』を大ヒットさせたプロデューサーのアルバート・S・ラディを主人公とする「The Offer」写真:EVERETT/アフロ

ワクチン接種を巡っては、ジョージ・クルーニーが「多くの人々が、他者を守るためにある程度の犠牲を払ってワクチンを接種するなかで、ワクチン接種を拒否する人間は狂っている」と発言。また、ショーン・ペン、ジェニファー・アニストンらが、自分のためではなく相手のためにもワクチン接種を義務付け、ワクチン接種をしていない俳優やスタッフらとは仕事をしたくないとして物議を醸していた。しかし、現在アメリカでは、バイデン大統領が連邦政府の職員や一部の医療従事者に、また大手企業も従業員にワクチン接種を義務化する動きが加速し、すでに一部のスタジオでは適用されるなど、ハリウッドでもワクチン未接種の俳優に対しての風当たりが強くなることは必至。役者生命に関わる事態に陥りかねない状態だ。


ハマーの穴を埋めたテラーだったが、コロナ感染で撮影が3週間延期、スタジオに莫大な損害が発生
ハマーの穴を埋めたテラーだったが、コロナ感染で撮影が3週間延期、スタジオに莫大な損害が発生写真:EVERETT/アフロ

とりわけ名指しをされたテラーは、『トップガン マーヴェリック』で大役を手に入れ、出演作も目白押しだが、プロモーション時にワクチン未接種だった場合、徹底したコロナ感染対策を取ることで知られるトムがどのような対応をするのか、また接種が義務化されるのかなど、今後の動向が注目されている。

文/JUNKO

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