『劇場版 ルパンの娘』の、すべてがスケールアップした舞台裏に潜入!
ファン待望の『劇場版 ルパンの娘』(10月15日公開)がいよいよ公開を迎える。本記事では公開を記念して、テレビドラマから映画化を経て、さらに絆を深めたキャスト陣と制作スタッフたち。彼らの愛と情熱にあふれた撮影の裏エピソードを紹介していこう。
あの「ルパンの娘」がテレビドラマから映画に!
シーズン2の終了時、“ルパンの娘ロス”という言葉が聞かれるなど、日本中で熱狂的なファンを生みだした深田恭子主演のテレビドラマ「ルパンの娘」。劇場版の制作発表に歓喜の声が多く上がったのは間違いない。それだけに作品を特別なものにしようと、スタッフの気合も上々。そうして選ばれた舞台は、架空の国・ディーベンブルク王国!?…というのも、海外ロケの想定で進めていた最中に新型コロナウイルスが感染を拡大。やむなく断念することになったとか。
一時は国内を舞台に脚本を書き直すことも考えられたものの、「劇場版には海外の風景が必要」という強い信念から、国内で海外に見えるロケ地を探しだして撮影が行われた。最新のCG技術を駆使して完成した映像は、まさに海外そのもの。異国の雰囲気が、予測不能な『劇場版 ルパンの娘』の世界観を盛り上げる。
ド派手なアクションと急に始まるミュージカルに、思わず笑う!
劇場版ではアクションシーンも、もちろんパワーアップ。敵に奪われた娘の杏(小畑乃々)を取り戻すために、深田演じる華たちが立ち向かうシーンでは、和馬役の瀬戸康史が迫力のアクションを披露。早い段階から練習を重ね、スタントなしで撮影に挑んだというのだからおどろきだ。
さらに「ルパンの娘」に欠かせないのがミュージカルシーン。今回は、円城寺が世界一の泥棒を決める「泥棒ワールドカップ」に出場!演じる大貫勇輔が自ら振り付けを手掛けたこのシーンは、監督が以前から使いたかったという東武ワールドスクウェアのミニチュア映像を合成しており、見たことのない、コミカルな映像が楽しめる。
深田の頑張りとチームワークで、最高のフィナーレへ!
深田のこれまで演じてきた役柄の集大成ともいえる華役。普段は率先してリーダーシップをとったり、感情を表に出したりするタイプではないそうだが、この作品に対する意気込みは強かった。撮影終盤、メインキャストが次々とオールアップを迎え、なかには涙を流すキャストの姿も。そしていよいよ深田のクランクアップの日。深田は、「私、今日で泥棒を卒業します」と宣言!ドラマと劇場版を経て、深田を中心にLの一族さながらのチームワークが築かれてきた現場にとっても、最高のフィナーレになった。
そんな温かくて親密な雰囲気は、シリーズが一貫して描き続けてきたテーマ、“家族愛”として、本編からしっかりと伝わってくる。一族の愛と絆を、ぜひ大きなスクリーンで堪能していただきたい!
文/シネコンウォーカー編集部