役所広司、共演の松坂桃李に「一緒に飲みに行きたい」
柚月裕子のミステリー小説を映画化した『孤狼の血』(2018年春公開)の製作発表会見が、4月3日にグランドハイアット東京で開催。役所広司、松坂桃李、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介、白石和彌監督、原作者の柚月裕子が登壇した。役所は「映画から発する人間のエネルギーを感じてほしい」と訴えかけた。
主人公の刑事・大上章吾役を演じる役所は「大上という無茶苦茶さ、法律なんて関係なく捜査していくけど、彼なりの正義がどれだけ伝わっていくかが楽しみです。とにかく登場人物が非常に魅力的」と本作についてアピール。
CMで役所と共演したことのある松坂は「CMでは一瞬しか絡みがなかったけど、言葉にできないくらいの存在感とオーラがあって。役所さんの台詞で『そこまでだ!松坂!』と本名を言われてうれしかったです。今回はがっつりバディとして、作品のなかで生きられるので本当に幸せ」と目を輝かせた。
役所はそんな松坂に「白石監督が撮影の余白を作ってくれたら飲みにいきたい」とラブコールすると、松坂は「ああ、行きたいですね」とうなる。白石監督は「まかせてください。作ります」ときっぱりリクエストに応えた。
白石監督は「いま考える最高のキャストに集まっていただいた。一刻も早く広島の呉に乗り込んで大暴れしたい」と気合十分に語ると、原作者の結月も「私が考える最高の配役。映画の大上はさらにワルで怖い!と思いました」と興奮しながら期待感を口にした。
『孤狼の血』は『凶悪』(13)、『日本で一番悪い奴ら』(16)の白石和彌監督作。広島・呉原市を舞台に、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を捜査する警察の奮闘と、暴力団組織間の激しい抗争を描く。【取材・文/山崎伸子】
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