エリザベス女王、1週間ぶりに公務再開も…COP26欠席で健康状態への懸念が再燃
現地時間10月19日の公務を最後に、20日の夜に検査入院していたことが明らかになったエリザベス女王が、26日、1週間ぶりに公務に復帰。バッキンガム宮殿の広報は、女王が元気であることをアピールしているが、11月1日の夜にグラスゴーで行われるレセプションを欠席することが明らかになり、健康状態への懸念が再燃している。
95歳のエリザベス女王は、バルモラル城で長い夏休みを過ごしたのち、まるでコロナ禍で公務中止を余儀なくされていた時間を取り戻すかのように、10月6日を皮切りに、2週間で8つのイベントや公務をこなしただけでなく、日によってはZoomなどで1日に複数の公務をこなす日もある多忙ぶり。12日には、杖を使用して公務に臨んでいた。
長年連れ添ったフィリップ王配もおらず、働きすぎによる過労も一因だと報じられるなか、退院後はウィンザー城で軽い公務に復帰。26日には公式Instagramで、滞在先のウィンザー城で、駐英韓国大使とスイス大使と、画面越しにZoom面会している様子が捉えられていた。
ウィリアム王子一家が、エリザベス女王の退院日から予定通り家族旅行を敢行したことから、エリザベス女王の健康状態は重篤ではないと予測できたが、かねてからエリザベス女王が痩せたことを心配していたファンなどからは、黄色い洋服の襟元がブカブカなことを指摘し、健康状態を心配する声が寄せられていた。
また今後は、必ず王室のメンバーが付き添って公務を行っていくことになると報じられていたが、6月に英国南西部コーンウォールで開催されたG7と同様に、英国中部グラスゴーで、現地時間11月1日から12日まで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)でホスト国として、レセプションに出席する意欲を見せていたが、英王室の広報は、「女王は、遺憾ながらも11月1日の夜にグラスゴーで行われるレセプションに参加しないことを決めました」と正式に欠席を明らかにしたことから、健康問題が再燃。
「重病を隠しているのではないか」「引退の時期ではないか」と伝えるメディアもあるなかで、高齢者向け支援を行っているNPO「シルバーライン」の設立者で、デイムの称号を受けているエステル・ランツェンは「Good Morning Britain」のリモートインタビューで、「95歳という年齢を考えれば、リタイアするべきでは。私の祖母は、天候や体調で予定をキャンセルすることも多いし、95歳だったらリタイアしてリラックスすることを勧めます」と語った司会者に対して、「エリザベス女王はまだまだお元気ですし、公務を行うことが彼女の使命だと考えています。コロナ禍での2年間、英国やイギリス連邦のガイドとして大きな役割を果たしてきたんです。頭も冴えていますし、最後まで公務をまっとうする意思があると思うので、必要があればゆっくり静養し、元気で来年の在位70周年を祝うプラチナジュビリーに臨んでほしいです」と、多くの英国民の希望を代弁している。
プラチナジュビリーに向けて、移動などで大きな負担が伴う公務をキャンセルしているとの情報もあるが、4月に最愛のフィリップ王配を亡くしたこと、一連のヘンリー王子夫婦による王室非難、次男のアンドルー王子の少女への性的虐待疑惑の再燃、さらには次期後継者であるチャールズ皇太子の不人気など、悩みの種が尽きないエリザベス女王。絶対的な人気を誇る女王が、王室の信頼回復に向けて奮起する必要性を感じるのも無理はない。
文/JUNKO