天海祐希、20年ぶりの単独主演映画に感無量!草笛光子の「差し歯が抜けました」に会場爆笑
垣谷美雨のベストセラー小説を天海祐希主演で映画した『老後の資金がありません!』の初日舞台挨拶が、10月30日に丸の内TOEI1で開催。主演の天海、松重豊、新川優愛、草笛光子、前田哲監督が登壇した。天海にとって20年ぶりの映画単独主演映画となったが、天海は「1年間、突発的なびっくりするような出来事が起きたせいで、公開が延期になりました」と語り、本日初日を迎えられたことに「たくさんの人に観ていただけて、とても幸せに思ってます」と感無量の様子だった。
本作で天海が演じるのは、普通の主婦。子育ても落ち着き、老後は安泰のはずだったが、親の葬式、子ども(新川優愛)の派手婚、夫(松重豊)の失職、セレブ姑(草笛光子)との同居など、あらゆるお金の災難が降りかかってくる。
本作の主題歌が氷川きよしの「Happy!」ということで、それぞれがハッピーな出来事を披露。
天海は公開が延期されたことについて「制作サイドの皆さんも苦渋のご決断だったと思います。1年待ったとしても、どういう状況になるのかわからないまま、ご決断されたから。でも、皆さんに知っていただくためのお時間をいただけたんだから、いいじゃんと前向きに捉えたんです。その結果、世の中の皆さんの努力、忍耐と我満のおかげで、客席100%で迎えられて、こんなにハッピーなことがございましょうか」と感激したあと、夫役の松重に「ねえ、章さん」と振る。
松重は「そのとおりでございます」とうなずいたあと「本当に日常の些細なことが幸せに思えるのは、この2年があったから。今年生まれた孫とようやく会えまして。小さなハッピーだなと」と言うと、天海は「ものすごいハッピーじゃないですか」と笑顔を見せる。新川も「今日を迎えられたことが本当にうれしいです」と喜ぶ。
その後、撮影のハプニングはとてもハッピーだと語る前田監督が「撮影中に草笛さんの差し歯が取れたんです。キター!と思いました」と言うと、草笛も「目の前でぽろっと取れたんですが、監督が『そのまま映させて』と。大変なことですよね。私の一生に関わります」とおちゃめにコメント。
天海も「草笛さん、なにか落ちましたよと、みんなでコンタクトを探すように探しました。でも、
ずっと撮影が入っていたので、歯医者さんにも行けなかったんですよね」と言うと、草笛が「この映画を観ていただいて、歯医者さんに反省していただかないと。女優の歯を入れる時は、完璧に入れてくださいね」と言って、会場の笑いをとった。このシーンは、実際にある名シーンで使われているので乞うご期待。
取材・文/山崎伸子