名曲が生まれる歴史的瞬間を体感『ザ・ビートルズ:Get Back』本編映像解禁
ディズニープラスにて11月25日(木)、26日(金)、27日(土)に全3話連続見放題で独占配信されるドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back』より本編映像が解禁となった。
わずか8年足らずの活動にもかかわらず、数々の世界記録とともに、音楽、文化、ファッションのみならず、社会、経済、政治、そして時代や国境を超えて世界中の人々に多大な影響を与えた伝説のロックバンド、ザ・ビートルズ。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンが監督を務め、ザ・ビートルズが「レット・イット・ビー」や「ゲット・バック」を生み出す歴史的瞬間を、彼らのラストライブのノーカット完全版とともに映し出す。
1969年1月。メンバーのソロ活動が活発になり、解散も噂されていた彼らが、原点であるライブに戻ろうと曲作りを行うセッションの様子が収められている本作。初解禁となる本編映像では、1969年1月2日、ロンドンのトゥイッケナム・スタジオでの1ヵ月に及ぶセッション初日の様子が収められている。彼らが演奏しているのは、後にアルバム「レット・イット・ビー」に収録されることになる「アイヴ・ガッタ・フィーリング」。作詞作曲は、ジョンとポールの共同名義となるレノン=マッカートニーだ。殺風景なトゥイッケナム・スタジオには、メンバー4人とオノ・ヨーコ、そしてプロデューサーのジョージ・マーティンと撮影クルーの姿が。ポールは「次はE。Gだ。Dだ。」とコードを叫び、ジョージが「曲名は“アイヴ・ガッタ・フィーリング”?」と確認していることからも、まだ楽曲は完成していない状態だと分かる貴重な制作風景だ。ポールの一挙手一投足を見逃さないように、真剣な眼差しを向ける、ジョージとリンゴの姿は印象的で、ザ・ビートルズの親密なレコーディング・セッションに観客を連れ戻してくれる感覚を味わえる。まさに、体験型ドキュメンタリー・エンターテイメントと呼べるこの作品でしか味わうことのできない映像体験に期待が高まる。
ポールは「あれは最高な期間だったよ。私たちは本当に良いバンドだったから」と当時を回想。「音楽も見れるし、遊んでいる姿も見れるし、おしゃべりも見れるけど、基本的には、この男たちをとても親密な形で盗み見しているような感じだね」とコメントしている。
これまでのイメージを覆す、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの深い絆。解散後約半世紀を超え、今、明かされる<衝撃の真実>とは? 知られざるビートルズの歴史の1ページの目撃者のような気分で楽しみたい。
文/タナカシノブ