『ミラベルと魔法だらけの家』新星・斎藤瑠希の歌唱力に、「実写版ミラベル！」と出演者が太鼓判

ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『ミラベルと魔法だらけの家』(11月26日公開)の公開記念イベントが、11月22日に恵比寿のザ・ガーデンホールで開催され、日本語版声優を務めた斎藤瑠希、ゆめっち(3時のヒロイン)、平野綾が登壇。ミラベル役を務めた斎藤は、メイン楽曲「奇跡を夢みて」を歌唱し、会場を感動の渦に包んだ。

『ミラベルと魔法だらけの家』は、“魔法”にあふれる世界に住むミラベルの活躍を描くミュージカル・ファンタジー。家族のなかで、ただ1人だけ”魔法のギフト“を与えられなかったミラベルが、家族を救おうと奮闘していく。斎藤たちは、映画の世界観を模したステージに、それぞれキャラクターをイメージした衣装で登場した。

歌い終わった斎藤は「いまでも膝が震えるくらい、何度か脳内でシミュレーションしてきましたが、本当にこの場に立っていること自体が夢のようだなと」とうっとりした表情で感想を語った。斎藤の歌に心を揺さぶられたというゆめっちは「歌い始めから涙が出ちゃった。実写版のミラベルだなと」と言うと、平野も「ひと言目を発したときから、場の空気を変えられる人ってなかなかいない。本当にすごいギフトを持っている」と感心しきりだった。

オーディションでミラベル役を射止めた斎藤は「すべてが180度変わった感覚です。小さいころからずっと観ていたディズニー作品に関わらせていただいて光栄に思います。いまは緊張しているので、それどころじゃないかもしれないけど、駅や町中で『あ、ミラベルがいる！しかも私の声だ！』と思って、すごく実感が湧いてきました」と喜びを口にした。

ルイーサ役のゆめっちは「合格しましたと言われた時は、ドッキリだと思って、めちゃくちゃカメラを探したんです」と当時を振り返り、「試写会で相方たちも観てくれたんですが、観終わったあとにすごい泣いてて。(福田)麻貴が『ほんまにすごいな』と後ろからハグをしてくれました」とうれしそうにコメント。

平野もディズニー作品に参加できることは「仕事を始めたころからの夢でした。私は声優として活動させていただいてから20年経ちましたが、初めてディズニー作品に参加させていただきました。でも、まだ半信半疑で、この役やったよなと思いつつも、他人のような感覚があります」とまだ夢見心地であると語った。

また、これだけはほかの人には負けないというギフト(才能)について問われた3人。斎藤は「僭越ながら歌のギフトかなと。小さいころから好きだった歌で、こんなふうにミラベル役に選んでいただけたので。これからも歌のギフトを持ちつつ、どんどんレベルアップできたらいいなと思います」と笑顔を見せる。

ゆめっちは「これまでたくさんのアルバイトをしてきたけど、必ず看板むすめになっていたんです。宝くじ売り場では、私から買った人が高額当選がバリバリ出て、宝くじの雑誌にも載りました」と言うと、会場からどよめきが起こる。

平野は「私は負けず嫌いなので、なにごとも諦めないのも才能の1つとしてカウントされるのかなと。有言実行で、これと決めたら最後までやり通す」と頼もしい発言をした。

また、イベントでは、本作の音楽を手掛けたリン＝マニュエル・ミランダからのビデオメッセージが紹介され、劇中でカギとなる”ロウソク“で会場に魔法をかける演出もなされ、大いに盛り上がりを見せた。

取材・文/山崎伸子