藤原竜也「ネタバレ死守」宣言に松山ケンイチがニヤリ!映画『ノイズ』爆笑トーク炸裂
藤原竜也、松山ケンイチW主演の新感覚サスペンス映画『ノイズ』(2022年1月28日公開)のスペシャルトークイベントが11月28日に渋谷スクランブルホールにて開催され、藤原、松山が登壇。本作にとって初となるイベントを仲良し爆笑トークで盛り上げた。
原作は「予告犯」「マンホール」 やフランスでACBD賞、国内では文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞の「有害都市」などを手掛け、日本だけでなくヨーロッパでも絶大な人気を誇る筒井哲也による全3巻のコミック。2017年から2020年まで集英社「グランドジャンプ」で連載され、鬼気迫る緊張感、衝撃が魅力のサスペンスだ。
『デスノート』(06)以来の本格共演となる2人。冒頭の挨拶で藤原は「今日は松ケンのネタバレを死守するために来ました」と取材陣に向かって力強く宣言。一方の松山は「ネタバレを心配されているので、今日僕がしゃべるのはここまでです、ありがとうございました」とニヤリ顔。トークイベント開始早々、会場は笑いに包まれ和やかなムードとなった。
久々の本格共演で藤原は松山の変化を実感したという。「クランクインした時に、ちょっと緊張するね」と声をかけた藤原に松山は「ホームに帰ってきた感じがする」と答えたそう。藤原は松山の言葉に頼もしさを感じつつ、「僕がいうのもおこがましいけれど、いい歳の取り方をしている。いい役者になったんだとうれしく感じ、僕も頑張ろうと」と、刺激を受けたことを明かした。松山は「『デスノート』の頃は、右も左も分からなかったころ。ただただ竜也さんはすごい俳優だと圧倒されていました」と振り返り、「ようやく、自分がどんな風に演技をすればいいのか、俳優はどうすべきかが分かってきたいま、こうやって芝居で対峙しましたが、やっぱり圧倒されっぱなし。すごさを実感したし、絶対追いつけないところにいるとんでもない先輩だと改めて感じました」と絶賛した。
撮影を振り返り、ロケ地やシーンを説明する藤原に「いまのはネタバレじゃないの?大丈夫?」と細かく確認する松山。藤原が「もし、ネタバレしちゃったらどうなるの?でも、きっと配信を観ている人は、そういうハプニングを期待しているのでは?」とニヤニヤし、ステージ脇の制作サイドがソワソワし始める場面もあった。
本作のテーマは「島を守る、家族を守る」。「守りたいものはなにか」という質問に藤原は「松ケンのネタバレを死守したい」と再び宣言。「いまのところ大丈夫」とホッとする藤原に松山は「ネタバレしたらもう1回、映画を撮り直せばいい!」と答え、笑いを誘っていた。
イベントでは事前に募集した質問に2人が答えるコーナーも。お互いに「すごい」と感じについて「緊張を表情や態度に出さないところ」と答えた藤原。松山は「カメラの前のすごさは、皆さんもよく知るところなので…」と前置きし、「まったく老けない!変わらない」と指摘。藤原が「そう?もう髪の毛真っ白よ」と自身の髪に触れると、松山も「僕も結構…」としみじみ。お互い歳を取ったと感じたという藤原は「撮影後に飲みに行ったり、話す内容も家族や仕事のことなど15年前とは全然違う。歳はとったけれど、そういう変化はうれしかったです」とニッコリ。藤原との会話を楽しんだという松山が「竜也さんはとにかくネタが多い!それがうらやましい」と語ると、藤原は「でも、こういうところでは絶対に話せないネタばかりだけどね」と念押しする場面もあった。
「これまでに命懸けで挑戦したこと」について、松山は藤原に促されマカオタワーからのバンジージャンプや、スカイダイビング体験のエピソードを披露。英語が得意ではない松山は装着したハーネスの調節で息苦しさを感じつつも、言葉が出てこなくて「I’m tired!」と連呼したという。「疲れたという意味なのに、なんか連呼しちゃって。分かった、分かったってあしらわれて…(笑)」と思い出し笑い。さらに「ベルトで息は苦しいし、耳抜きができないから、鼻を使いたいのに、手を広げるように指示されて。とにかく苦しくて、楽しむなんて余裕はなく、地上に着いたらお尻が冷たくなっていて…着替えのパンツ持ってきてないな、どうしようかな」と話したところで、藤原が「あ、やっちゃった?」とおもらしを疑うと、「冷や汗だったんです。冷や汗の本当の意味を知りました」と貴重なおもしろ話を披露した。
藤原は本作の見どころについて柄本明、余貴美子が共演するシーンを挙げ「廣木組で何十年もやってきたスタッフが“映画史に残るシーン”と爆笑しながら絶賛していました。期待してください」とアピール。松山も「そこにいる人全員が笑っていたシーンです。ただ1人、笑っていなかったのは竜也さん。あの現場で笑わずにいられるのはすごい!ぜひ注目してください」とおすすめした。ネタバレ厳禁の映画ということで、「思うように話せたかな?」と不安そうな表情を浮かべた松山だったが「個性的な役者がたくさん出ているので飽きさせません!」とキッパリ。藤原も「これから公開まで楽しいエピソードを小出しにして楽しませていけたらと思っています」と呼びかけ、イベントは終了した。
取材・文/タナカシノブ