物言わぬ英王室の掟はどこに!? チャールズ皇太子、“レイシスト”疑惑に反論し法的手段も

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物言わぬ英王室の掟はどこに!? チャールズ皇太子、“レイシスト”疑惑に反論し法的手段も

現地時間11月30日に発売された「Brothers And Wives: Inside The Private Lives of William, Kate, Harry and Meghan」の中で、著者クリストファー・アンダーセンが、ヘンリー王子夫妻の生まれてくる子どもの肌の色について懸念した、チャールズ皇太子の会話があったと明らかにした。このことが物議を醸し、英王室側が反論したが、これについてアンダーセンが「Daily Beast」の独占インタビューに応じ、“確固たる筋から得た確かな情報”であると断言している。

事の発端は、3月にヘンリー王子夫妻が、「英王室のなかに、生まれてくる子ども(第1子アーチー)の肌の色を気にする発言をした人間がいます」と指摘したことだ。これは夫妻と英王室の間の大きな確執を生むことになった、最大の原因だとも言われてきた。

ヘンリー王子夫妻は、今年の3月にアメリカの番組で英王室を批判
ヘンリー王子夫妻は、今年の3月にアメリカの番組で英王室を批判画像はCBS This Morning(@cbsthismorning) 公式Instagramのスクリーンショット


来年、ヘンリー王子が回顧録を出版することを明らかにした際には、この発言をした人物が特定されるのではないかとも言われ、その矛先はカミラ夫人にも向けられていたが、アンダーセンは著作のなかで個人的な名前を出していないものの、「エリザベス女王をはじめとしてほとんどの王室メンバーはレイシストではないが、悲しいことに何人かはレイシストがいます」。また、「私は3月のインタビューから、信頼できるロイヤルファミリーの元スタッフなどに話を聞いており、確固たる証拠があります。ヘンリー王子夫妻が婚約を発表した日に、チャールズ皇太子がカミラ夫人に、『生まれてくる子どもはどんな見た目になるんだろう』と呟くと、とまどったカミラ夫人が『きっとすばらしい子どもになると思いますよ』と答え、低い声で『私が言いたいのは、生まれてくる子どもの肌の色はどうなると思うかということだ』と返したというやり取りがありました」としている。“祖父の正直な思い”のはずが、王室のスタッフらの間で情報が歪められてヘンリー王子に伝わってしまった結果、大きな問題に発展してしまったと指摘すると共に、「チャールズ皇太子はレイシストだ」と言い切った。

著者アンダーセンによると、チャールズ皇太子がアーチーの肌の色を気にする発言をしたとのこと
著者アンダーセンによると、チャールズ皇太子がアーチーの肌の色を気にする発言をしたとのこと画像はClarence House(@clarencehouse) 公式Instagramのスクリーンショット

50年にわたってロイヤルファミリーの情報をカバーし、「Time」や、1970、80年代には英王室に関する情報を「People」で担当していたアンダーセンによれば、「このチャールズ皇太子とヘンリー王子の論争に際し、ヘンリー王子はウィリアム王子に助けを求めましたが、ウィリアム王子は父親の味方をしました。チャールズ皇太子は4月のフィリップ王配の葬儀以来ヘンリー王子と話をしていないし、ウィリアム王子もヘンリー王子の電話に出ていない」というほど悪化しているという。

チャールズ皇太子とヘンリー王子は、4月のフィリップ王配の葬儀以来会っていない
チャールズ皇太子とヘンリー王子は、4月のフィリップ王配の葬儀以来会っていない写真:SPLASH/アフロ

先日BBCでオンエアされた英王室への中傷的なドキュメンタリーのみならず、今回の件でもチャールズ皇太子側は、「事実無根の作り話」として、法的手段に出る構えも含めた強固な姿勢を見せているが、これについて、「英王室には、1936年にエリザベス王妃(クイーン・マザー)が定めた『決して文句を言わず、説明もしない』というメディアポリシーがあったが、チャールズ皇太子は、ヘンリー王子夫妻と同じレベルにまでなり下がってしまったようだ」と「The Sun」などが報じている。

文/JUNKO

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