漫画家・時計野はりが描き下ろしイラストで魅力を明かす!「『ボス・ベイビー』最新作は温かな目線で作られている映画」

インタビュー

漫画家・時計野はりが描き下ろしイラストで魅力を明かす!「『ボス・ベイビー』最新作は温かな目線で作られている映画」

「『学園ベビーシッターズ』との共通点は、兄弟がお互いを大好きなこと」

大人になったボス・ベイビーとティムの兄弟は、それぞれの人生を歩むうちにいつの間にか疎遠になってしまっている。本作での冒険を通して彼らが絆を再確認していく姿にグッとくるが、「学園ベビーシッターズ」のメインキャラクターである竜一&虎太郎兄弟も確かな絆で結ばれた2人だ。一見まったく毛色の違う兄弟だが、時計野は「兄も弟も、お互いが大好き」という点が共通していると話す。

「学園ベビーシッターズ」の竜一&虎太郎兄弟は、お互いが大好きな2人
「学園ベビーシッターズ」の竜一&虎太郎兄弟は、お互いが大好きな2人「学園ベビーシッターズ」22巻収録 [c]時計野はり/白泉社

「エンタテインメントを観る側としては、好きなキャラクター同士がお互いに“大好きだ”と思い合っていると、とてもうれしいですよね。本作ではボス・ベイビーとティムがなんだかんだと喧嘩しつつも、実はとても仲良し」と語り、そのことがわかるとても好きなシーンがあるという。「口では言い合いをしながら、ボス・ベイビーがティムにネクタイを結んでもらうシーンがあります。偉そうにしているボス・ベイビーが、素直に首元をティムに預けているところがものすごくかわいくて(笑)。やっぱりお兄ちゃんのことが大好きなんだなと感じました」。


喧嘩をしながらも、息ぴったりのボス・ベイビーとティム
喧嘩をしながらも、息ぴったりのボス・ベイビーとティム[c] 2021 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

竜一&虎太郎兄弟は、「自分でも仲のいい兄弟だなと思いながら描いている」といい、「竜一なんて、“こんなにいい子で大丈夫?”と思うくらい優しい子。私はいい子が好きなんですよね。でも狼谷兄弟のようなちょっと素直じゃない子も好き。あの2人も実は仲がいいですから」と生みだしたキャラクターに愛情を傾ける。竜一&虎太郎の関係性や周囲で巻き起こるドラマについては、「少女漫画を描いているので、ある程度はファンタジーだけれど、リアリティもあるものにしたいと思っています」と告白する。

「そう考えている私にとって、本作のファンタジーとリアルなところはとてもすばらしいバランスに感じました。はちゃめちゃなアクションがありつつ、親離れしていく娘を見つめるティムの父親としての葛藤や、家では大人びた様子でいるけれど、実は学校での発表会に緊張している娘のタビサなど、キャラクターの抱えている心情はものすごくリアル。親目線で本作を観ると、“自分の子どもも、学校ではこんなことを感じながら過ごしているのかも”と想像したりもできますよね。楽しさのなかにリアリティが詰め込まれているところがとても魅力的です」と語っていた。

■時計野はり
漫画家。2001年に「サンタのいる街」でデビューを果たす。2003年「お兄ちゃんと一緒」で初連載を手掛け、同作は第28回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。2009年よりLaLa(白泉社)にて、保育ルームでベビーシッターを行うことになった竜一と弟の虎太郎を中心に、ハートフルな学園生活を描く「学園ベビーシッターズ」を連載中。2018年にはTVアニメ化も果たした。
LaLa公式サイト:https://lala.ne.jp/sakuhin/


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