漫画家・時計野はりが描き下ろしイラストで魅力を明かす!「『ボス・ベイビー』最新作は温かな目線で作られている映画」
「創作って最高!映画を観て、元気をもらいました」
本作のファンタジー要素の大きな鍵を握るアイテムである“スーパーミルク”にちなみ、もし“スーパーミルク”を手に入れて小さいころに戻れるとしたら、何をしてみたいだろうか。時計野は「年齢を重ねるごとに、体に不具合も出てくるので…。劇中で元気に走り回っている子どもたちを見ると、あの体力がうらやましく思ったり。夢がない回答ですね!」と苦笑い。
そんな時計野は、2001年に「サンタのいる街」でデビューを果たし、今年で20周年の節目を迎えた。「小さなころから絵を描くことが大好きでした。美術コースのある高校に行き、専門学校に進みましたが、いよいよ働かないとダメだぞ、自分になにができるんだろうと考えた時に、漫画を描いてみたいなと思いました。漫画も大好きでずっと読んでいましたが、自分で描くという発想は最初はなかったかもしれません。でもやってみたら、ものすごく楽しかった。さらに 『おもしろかったです』という声をいただけるようになったことで、“読者の方に楽しんでもらえるものを描きたい、頑張りたい”と思うようになりました」とこれまでの道のりを振り返り、「『これってかわいいですよね』と提示した時に、『わかります!かわいい』と共感してもらえると、とてもうれしい。自分一人で描いていたら、絶対にここまで続きませんでした。読者の方の声が一番の励みになります」と原動力を明かす。
“絵を描く”という大好きなことを、仕事にすることができた。そんな時計野は夢をかなえられた秘訣について「自分の可能性を信じていたことだと思います」と力強く語る。「自分の好きだと思うものを選んで進んできました。大人になったティムとボス・ベイビーを見ても、ティムは専業主夫、ボス・ベイビーは世界中を飛び回るボスになっていて、自分の好きなものを信じて進んできたんだなと感じました」と『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』への共感も語った。
本作から創作への力ももらったそうで、「カラフルな映像もとてもかわいらしくて、演出もドラマの盛り込み方も秀逸。こういう表現ができたらおもしろいなあと感じる場面もあって、いい刺激をもらいました。創作って最高!という気持ちになります」と微笑みながら、「とにかくキャラクターたちの楽しいやり取りを見ているだけでも、とても元気が出ます」とコメント。「子どもならばにぎやかなシーン満載で夢中になれると思いますし、いつもは離れている家族に想いを馳せることもできて、大人も楽しめる。どの年代が観ても楽しめる映画。私は優しい世界が好きなんですが、本作も優しくて温かな目線で作られている映画なので、観終わったあとも爽快な気持ちになりました」と朗らかな笑顔を見せていた。
取材・文/成田おり枝
漫画家。2001年に「サンタのいる街」でデビューを果たす。2003年「お兄ちゃんと一緒」で初連載を手掛け、同作は第28回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。2009年よりLaLa(白泉社)にて、保育ルームでベビーシッターを行うことになった竜一と弟の虎太郎を中心に、ハートフルな学園生活を描く「学園ベビーシッターズ」を連載中。2018年にはTVアニメ化も果たした。
LaLa公式サイト:https://lala.ne.jp/sakuhin/
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