「あの頃の思い出がよみがえった」と自分を重ねる観客が続出!『明け方の若者たち』で人生のマジックアワーを思い出す - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「あの頃の思い出がよみがえった」と自分を重ねる観客が続出!『明け方の若者たち』で人生のマジックアワーを思い出す

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「あの頃の思い出がよみがえった」と自分を重ねる観客が続出!『明け方の若者たち』で人生のマジックアワーを思い出す

甘くない人生の連続に共感の嵐!思わず青春時代を思い出してしまう物語

役者たちの自然味あふれる演技に加えて、本作のリアリティを担っているのが、恋の楽しさや仕事のつらさなど年を重ねるにつれて誰もが味わう、生々しい感情が落とし込まれたストーリーだ。

【写真を見る】観客たちの思い出と重なるシーンが続々、北村匠海らの熱演で甘酸っぱい記憶がよみがえった
【写真を見る】観客たちの思い出と重なるシーンが続々、北村匠海らの熱演で甘酸っぱい記憶がよみがえった[c]カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会

「恋愛していた頃の甘酸っぱい気持ちがよみがえった」(30代・男性)
「自分自身の過去を見ているかのような場面がたくさんあり、とても懐かしく思いました。恋が始まった頃なんて、覚えがありすぎて、キュンキュンしました」(40代・女性)


など、思わず淡い気持ちになってしまう恋の始まりから終わりまでを軸に、若者が経験する人生の“あるある”が盛り込まれている。例えば、印刷会社に内定が決まっている“僕”は、入社前は世の中を動かすような企画を打ちたいという野心を持っていたが、入社後は“こんなハズじゃなかった”と早々に打ちひしがれてしまう。理想とはかけ離れた現実を過ごすことになる登場人物たちに、同世代の観客からは共感の声が届いている。

「社会人の理想と現実にギャップがあることを飲み屋で語るシーンに共感」(30代・男性)
「学生時代の若い時にしかできないことが、大人になるにつれ減ってきてしまうことに共感し、せつなくなりました」(20代・女性)
「ちょうどマジックアワーが終わったばかりの26歳なので、共感することができた」(20代・女性)

仕事での思いがけぬトラブルなど、人生の様々な瞬間が盛り込まれている
仕事での思いがけぬトラブルなど、人生の様々な瞬間が盛り込まれている[c]カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会


さらには、学時代の友人と5年ぶりに再会したところ、まさかの仕事誘いをはじめ、職場での上司や後輩との関係、そして同世代の人の結婚、出産など…といったような年を重ねるにつれて変わっていく人間関係やその一方で変わらない友情、転職という人生の転機など生きていて経験する様々な要素も満載で、

「学生時代の飲み会のシーンから就職、恋愛など、知っている感情がいたるところにあった」(30代・女性)
「大学から社会人になりたての頃に感じた期待と現実、慣れてきてからの感情を思い出しました」(20代・男性)
「この歳で観るとまた本当にリアル、せつなすぎてたまらなかった」(50代・女性)
「社会人になってからの葛藤や思い通りにいかない現実などを思い出しました」(40代・男性)
「23~26歳頃のアグレッシブだった自分を思い出した」(30代・女性)


と、次々とスクリーンに映しだされていくリアルな瞬間に若かりし日を重ね、心を揺さぶられたという人も多かったようだ。

また本作には、“僕”と“彼女”が出会うきっかけになる明大前の居酒屋や、観劇デートを交わす下北沢の街、社会人になった3人が朝まで飲み明かし、朝日を背に走りだす高円寺の商店街など、実在する街が登場する。

明大前の“クジラ公園”など、街の風景も観客のノスタルジーを呼び起こしていく
明大前の“クジラ公園”など、街の風景も観客のノスタルジーを呼び起こしていく[c]カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会

「明大前や下北沢の10年前のシーンは、リアルタイムで体感していた世界に近かったです」(30代・男性)
「下北沢のヴィレヴァンや明け方まで飲み明かした思い出がよみがえりました。行きつけのお店のおかみさんなども」(30代・女性)


といった街の景色とひもづいた思い出がオーバーラップした人も多かった様子。ありとあらゆる方向から青春時代を思い出させるような作品となっていることがわかる。

人生を見つめ直すきっかけに。若者にこそ観てほしい1作

誰もが共感できるような普遍的な物語とそれをナチュラルに体現する役者の演技によって、多くの人に刺さる作品となっている本作。特に若い世代には自分のあり方を見つめ直すきっかけになったようで、

酸いも甘いも人生の様々な瞬間が詰まっている『明け方の若者たち』
酸いも甘いも人生の様々な瞬間が詰まっている『明け方の若者たち』[c]カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会

「大人になったら自由で好きなことができると思っていたけど、実際そんなことはなくて、毎日の連続。それでも日は昇って、朝はやってくる。そう考えると、いまを楽しんでいかないといけないと感じた」(20代・男性)
「いまは目の前のことに精一杯で何年も先のことは考えられず、がむしゃらに毎日を生きているが、それがいつかマジックアワーになるかもしれない日々を楽しみたいと思った」(20代・女性)
「若いからこそ、いまできる最大限のことを楽しもう、と思える作品でした!」(20代・女性)
「大学生から社会人になるまでの、その狭間の思い出は濃いようで一瞬だったけれど、幸せだ。その期間(マジックアワー)を大切にしたいと思った」(20代・女性)


など、本作をきっかけにキーワードでもある人生における“マジックアワー”を大切にしたいという熱い想いあふれる言葉が並んだ。またその時期を経験した、“人生の先輩”であるもう少し上の世代からは「いまの若者にこそ観てほしい」という、以下のようなメッセージも多く見られた。

「もうちょっと頑張ってみようかなっていう気持ちを込めて、20代後半の社会人に薦めたい」(30代・女性)
「20代の頃の自分と現在、25歳になる長男に薦める。20代、社会人として大変だけど、人生を楽しんで!」(40代・女性)
「いま悩んでいる若者に薦めたい」(40代・女性)


昔の友人や恋人との思い出から、いまの自分の在り方まで、それぞれが経験した物事は違うはずだが、「『ああ、あるある』って、もう1回観たくなる」(40代・女性)という多数の声が届いている『明け方の若者たち』。「いまの大切さや楽しさに気がついて、日々を過ごせるようになれる映画」(20代・女性)なので、劇場に足を運んでみてほしい。

構成・文/サンクレイオ翼

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