エリザべス女王、夫の死や息子の不祥事にも屈しない鋼のメンタルの源とは?
"鉄の女"といえば英国の故サッチャー首相の代名詞だが、来年で在位70年を迎えるエリザベス女王のように、長きにわたって一国の君主を務めるには、鋼のようなメンタルを持ち合わせなければならないことは想像に難くない。
孫のヘンリー王子夫妻の正式な王室離脱や次男アンドルー王子の性的搾取疑惑の再燃など、王室にとって、受難の時が続いている。また、4月に73年間連れ添った最愛の夫フィリップ王配を亡くしたエリザベス女王にとっては、公私共に厳しい年であった。体重の減少が顕著になるなど、病に伏して公務続行不可能になってもおかしくない心労が重なり、一時的に休む事態となったが、すでに公務を再開。御年95歳の屈強な精神は、一体どうやって培われてきたものなのか。「People Royals」が独占で報じている。
エリザベス女王について長年取材を重ねてきた、王室伝記作家イングリッド・スワードは、「女王は物事を分類する能力に長けていて、それが彼女にとって非常に大きな助けになってきたのです。例えば、『このことは、とりあえず箱にしまっておいて、木曜日に対処しましょう』と、うまく調整するのです。彼女は様々なことに圧倒されることなく、自制心によって、70年間の公務を支えてきたのです。女王はいかなる時も圧倒されることなく、すべてのことに対処する能力があるのです。それが、この歳になっても続いているということになります」と語っている。
また女王について側近は、「エリザベス女王は、最愛の人の死、スキャンダル、メグジットという公私の挫折に折り合いをつけてきています。彼女は、家族の問題と公式な問題を分けて考えるようにしているのです。そうでなければ、参ってしまいますから」「杖も使っていたことから、外面的には少々弱っているように見えてしまうかもしれません。しかし、表情はハッキリとして明るく、眼もしっかりと開いており、気が沈んでいる人の顔ではありません。時に、困難にめげずに突き進んでいけるのは、女王本来の気質と、信仰心もあるのではないかと感じています。フィリップ王配がいなくて寂しい気持ちはあるでしょうが、とにかく自分に厳しい人ですから」と語っている。
エリザベス女王は現地時間15日、オマーンの国王夫妻を迎えて対面で公務を行っている様子を英王室の公式Instagramに投稿。「白いドレス姿がとてもお似合い」「久しぶりにとても元気そう。明るい笑顔を見るだけで元気が出る」「少しでも長く女王でいてほしい」「英国の誇り」といった声が寄せられている。
文/JUNKO