エリザベス女王、クリスマス昼食会に続いて礼拝もキャンセル!「正しい判断だと信じている」

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エリザベス女王、クリスマス昼食会に続いて礼拝もキャンセル!「正しい判断だと信じている」

オミクロン株の蔓延で、感染者が過去最多を更新した現地時間16日、エリザベス女王が、2年ぶりで楽しみにしていたクリスマス・ランチョンをキャンセルしたと伝えられた。

2019年のクリスマス・ランチョンで、バッキンガム宮殿をあとにするウィリアム王子一家
2019年のクリスマス・ランチョンで、バッキンガム宮殿をあとにするウィリアム王子一家写真:SPLASH/アフロ

「Mirror」などがバッキンガム宮殿の話として報じたところによれば、「クリスマス昼食会には通常50人ほどの親族らが集まるため、開催すれば、多くの人々のクリスマスを危うくする可能性がある」「チャールズ皇太子夫妻、ウィリアム王子夫妻、エドワード王子夫妻らシニアロイヤルはキャンセルを決めた。とても残念だが、正しい判断だと信じている」と中止の理由について明らかにしている。

ジョンソン首相は、昨年のロックダウン中に、首相官邸でクリスマスパーティが開かれていたとの疑惑を否定していたが、自らは参加していないものの、事実を知りながら隠ぺいの可能性があったとする、ウォーターゲート事件ならぬ“パーティゲート事件”なるものが浮上。求心力が低下している。また、保守党内の造反もありクリスマスの規制やロックダウンを行っておらず、3回目のワクチン接種に期待しつつも効果がわからないとして、「注意して行動してほしい」という発言にとどまっている。一部ではパーティなどのキャンセルが出ているものの、危機感のなさに非難の声も上がっていた。

今年のクリスマス・ランチョンを心待ちにしていたというエリザベス女王
今年のクリスマス・ランチョンを心待ちにしていたというエリザベス女王写真:SPLASH/アフロ

エリザベス女王は、体調の問題から11月に開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)にも参加できなかったが、その際にも、「政治的しがらみにとらわれずに、いまこそ行動に移してほしい」と建前ばかりの政治家に苦言を呈していた。

エリザベス女王は、今年4月に最愛の夫フィリップ王配を亡くしており、2年ぶりのクリスマスランチョンはこれまで以上に楽しみにしていたイベントだ。それでも自らがお手本を示すことで一般市民に注意を呼び掛ける姿には絶賛の声が上がる一方で、君主制の撤廃やヘンリー王子夫妻に賛同する率も高い若い世代に、女王の声がどこまで響くのかは不明。


2019年のクリスマス礼拝に、ウィリアム王子夫妻はジョージ王子、シャーロット王女と共に参加
2019年のクリスマス礼拝に、ウィリアム王子夫妻はジョージ王子、シャーロット王女と共に参加写真:SPLASH/アフロ

25日のサンドリンガムでのクリスマス礼拝は規模を大幅に縮小し、一般客の参加を中止する案も取られていたが、20日新たに、女王はウィンザー城にとどまり、サンドリンガム訪問を断念することが明らかに。

心配されるのは、フィリップ王配亡きあと、エリザベス女王が孤独なクリスマスを迎えることだが、「Daily Telegraph」などによれば、選ばれた側近とシニアロイヤルらが女王と接見し、賑やかではないものの、孤独なクリスマスを過ごすことはなさそうだ。

本来の計画では、女王は22日にウィンザー城からサンドリンガムの邸宅にヘリコプターで移動し、父ジョージ6世の命日である2月6日までこの場で過ごすことになっていた。

文/JUNKO

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