『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の大旋風は2022年も続く!北米V3達成で歴代興収8位に浮上

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の大旋風は2022年も続く!北米V3達成で歴代興収8位に浮上

2021年から2022年にかけて年を跨ぐようなかたちとなった先週末(12月31日から1月2日)の北米興収ランキングは、公開から3週目を迎えてもなおその勢いが衰えない『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(日本公開中)が危なげなくV3を達成。1月中は強力な大作映画の公開もほとんどないだけに、しばらくは同作の盛況ぶりを追うことになりそうだ。

北米累計6億ドルを突破し、歴代ベストテンに加わった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
北米累計6億ドルを突破し、歴代ベストテンに加わった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』写真:EVERETT/アフロ

週末3日間の興行収入は前週比33.7%減の5602万ドル。1月1日のニューイヤーズデーの売り上げは2311万ドルであり、これは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)と『アバター』(09)に次ぐ歴代3位の好記録。また北米累計興収はすでに6億ドルを突破しており、週末時点で北米歴代10位にランクイン。さらに火曜日の段階で『アベンジャーズ』(12)を上回り8位へとジャンプアップを遂げた。

現在の北米歴代第7位の『ジュラシック・ワールド』(15)と、同じく6位の『タイタニック』(97)までは、あと3000万ドルほど。次週末ないしは近日中に両者を超えることはほぼ間違いないだろう。6億7800万ドルを売り上げた同5位の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)や、7億ドルを売り上げた同4位の『ブラックパンサー』(18)といったMCUを代表するメガヒットタイトルを超えるのかどうかに期待しつつ、いよいよ公開を迎えた日本でのヒットも願いたいところ。


年末年始の北米興収はファミリー向け映画も絶好調!
年末年始の北米興収はファミリー向け映画も絶好調!写真:EVERETT/アフロ

そんな“スパイダーマン旋風”まっただなかではあるが、前週のクリスマス週末から年越し週末となったこともあってか、ファミリー向け映画が驚異的な粘り腰を見せている。前週2位スタートを切った『SING/シング:ネクストステージ』(3月18日日本公開)は、前週比わずか9.7%ダウンの興収2016万ドルを記録し、1億ドルの大台突破も目前。また『ゴーストバスターズ アフターライフ』(2月4日日本公開)も上映館数を減らしながらも前週比20%アップの興収でベストテンに返り咲いた。

【写真を見る】いよいよ発表のゴールデン・グローブ賞!『DUNE/デューン』など有力作は興行も好調に
【写真を見る】いよいよ発表のゴールデン・グローブ賞!『DUNE/デューン』など有力作は興行も好調に写真:EVERETT/アフロ

そして、現地時間1月9日(日)に発表されるゴールデン・グローブ賞に向けてか、賞レースを賑わせている有力作も堅調な興行を持続。『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)や『ベルファスト』(3月日本公開)、『ドリームプラン』(2月23日日本公開)といずれも前週比10%アップの興収を叩きだし、日本から賞レース参戦をねらう『ドライブ・マイ・カー』(21)も前週比21%アップ。

賞レースの本格化と“スパイダーマン旋風”によって、ここ2年でもっとも明るくなりかけている北米の映画興行ではあるが、アメリカ国内ではつい先日、新型コロナウイルスの感染者数が過去最多を記録。国内情勢がどういった影響を及ぼすのか。2022年もまだまだ注視していく必要がありそうだ。

文/久保田 和馬

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