ポン・ジュノ監督の次回作はSF映画!主演はロバート・パティンソンで交渉中

映画ニュース

ポン・ジュノ監督の次回作はSF映画!主演はロバート・パティンソンで交渉中

米映画業界情報メディアの「Deadline」ほかが伝えたところによると、ポン・ジュノ監督のハリウッド第2作目はロバート・パティンソンを主演に迎えたSF作品になるようだ。2020年の第92回アカデミー賞で外国語作品として初の作品賞、監督賞、脚本賞そして国際長編映画賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(19)以降に手掛ける初の監督、脚本作品となる。

映画賞を席巻したポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』
映画賞を席巻したポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』写真:EVERETT/アフロ

アメリカの作家、エドワード・アシュトンによるSF小説「Mickey7」を原案に、ポン・ジュノ監督が脚本も手掛ける。制作はポン・ジュノ監督の制作会社Offscreen、そしてブラッド・ピットが率いるPLAN B、『パラサイト 半地下の家族』にも参加しているKate Street Picture Companyが共同制作に名を連ね、ワーナー・ブラザースが配給を行う。PLAN Bはポン・ジュノ監督のNetflixオリジナル映画『オクジャ/okja』(17)も制作。さらにポン・ジュノ監督とワーナー・ブラザースの親会社のワーナー・メディアは、傘下のストリーミング・サービスHBO Maxの『パラサイト 半地下の家族』ドラマシリーズ化を、『ドント・ルック・アップ』(公開中)などのアダム・マッケイ監督と共に進めている。

今年2月刊行予定の「Mickey7」は、氷の世界"Niflheim"を植民地化するために派遣された探検家、ミッキー7の危険な仕事を描く。彼は“エクスペンダブルズ(使い捨て)”の傭兵かのように、危険を顧みず任務をまっとうしようとするが、命を落とすたびに記憶を残したまま再生する。そして、彼になぜこの職務が与えられたのかを理解する物語だという。このミッキー7役には多くの30代の俳優が興味を示したそうだが、パティンソンが監督や制作陣とのミーティングを経て交渉中だと報道されている。

パティンソンがブルース・ウェインを演じる『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(3月11日公開)
パティンソンがブルース・ウェインを演じる『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(3月11日公開)[c] 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC


パティンソンがバットマンことブルース・ウェインを演じる最新作、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は3月11日に公開される。ポン・ジュノ監督の新作ニュースが流れると、最も驚いたのは原作者のアシュトンだったようで、「エドワード・アシュトンって、ロバート・パティンソン主演の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に出てくるリドラーの本名で、エドワード・アシュトンこと私が書いた『Mikey7』にも出演するらしい。シミュレーションの誤作動だよ」とツイートしている。

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でポール・ダノが演じるヴィランのリドラーは、史上最狂ともいわれる邪悪な殺人鬼。本作におけるリドラーの本名が、“エドワード・ナッシュトン”であり、これは奇遇なのか必然なのか。パティンソンとポン・ジュノ監督がタッグを組む映画の制作に期待が募るばかりだ。

文/平井伊都子

関連作品