“全人類の甥っ子”トムホのかっこかわいいエピソードまとめ!『アンチャーテッド』では肉体美も披露
大人気アクションアドベンチャーゲームを実写化した『アンチャーテッド』が現在公開中。全米公開から4日間で興行収入は全世界1億3900万ドルにものぼり、日本でも洋画で初登場1位の好スタートをきった。そんな世界中の注目を集める本作で主演を務めるのは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版「スパイダーマン」シリーズで主演に大抜擢され、一躍人気者となった“トムホ”ことトム・ホランド。シリーズ単独3作目『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(公開中)は、公開から60日で全米興行収入が7億6098万8000ドルを超え、北米では歴代興行収入第3位という記録を打ち立てた。
ここまでの大ヒットには、映画そのものの良さはもちろん、ホランドの人気も関係しているのは間違いないと言えるだろう。今回はそんな「世界の孫」や「全人類の甥っ子」とも呼ばれる愛され俳優の魅力に迫っていきたい。
トム・ホランドのプロフィール&俳優デビューまで
1996年6月1日、ホランドはロンドンでコメディアン兼作家の父と、写真家の母の間に生まれた。MCUでヒーローを演じるキャストたちからは、最年少としてかわいがられている彼だが、実生活では4人兄弟の長男だ。彼には双子のサムとハリー、そして末っ子パディーの3人の弟がいる。童顔で声も高く、普段は愛され気質の弟キャラなのに実はお兄ちゃん、というギャップもホランドの魅力の一つではないだろうか。
そんなホランドは2008年、映画『リトル・ダンサー』(00)をミュージカル化し大人気となった「Billy Elliot the Musical」で子役としてデビュー。2010年まで同作に出演したのち、2011年にはジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』(10)のイギリス吹替版で翔の声を担当した。小人のアリエッティと出会う病弱ながらも好奇心旺盛な少年を、変声期前のかわいらしい声で演じている。そして2012年に、映画『インポッシブル』でスクリーンデビューを果たした。
“ネタバレ王子”としての歩み
2016年に公開された『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から、スパイダーマンとしてMCUに参入したホランド。ここから彼は世界的な人気者になるのと同時に、ほかのキャスト陣とは違った注目のされ方をするようになる。
発端となったのは2017年、初の単独作『スパイダーマン:ホームカミング』(17)公開に際してのFacebookライブインタビューだ。多くのスタントを自分でこなしたと語っていた彼は「でもヘリコプターから湖に落ちるシーンは、スタントマンにやってもらった」と発言し、ハッと口を押さえた。しかしその後、開き直って「そんな危険なことをするほど、お金もらってないし」と爆弾発言。これにより彼は、数々のうっかり発言で秘密主義のマーベル・スタジオから要注意人物としてマークされるようになる。ファンの間でもすぐに“ネタバレ王子”の愛称が定着した。
しかし、マーベルもだだ見過ごしてきたわけではない。「マーク(・ラファロ)からなにか送られてきたよ!」とホランドがインスタライブで開封実況し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)のティザーポスターをリークしてしまったふうのプロモーションがされたりと、彼のネタバレ癖をおもしろおかしく利用するようになる。
また、ホランドのネタバレ発言を防ぐため、彼のインタビューの多くにドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチが同席している。インタビューでホランドがネタバレしそうになると、話をさえぎったり、口をふさいだり、慣れてくると視線を送るだけでホランドを黙らせるファインプレーを連発。ファンは「保護者」、「ネタバレストッパー」としてのカンバーバッチの働きを称賛するとともに、2人の微笑ましい様子に頬を緩めた。しかし映画公開初日、“ネタバレ王子”は本領を発揮する。なんと彼は映画上映前の舞台挨拶で、観客は本編を鑑賞済みだと勘違いし「生きてますよ!」と言いながら登場したのだ。なんのことかわからない観客は困惑。その場にいたマーベルのケヴィン・ファイギ社長や監督のルッソ兄弟は凍りついたという。
こうしたホランドのネタバレ列伝を挙げればきりがないが、それが愛されキャラとして定着してしまっているのは彼の愛嬌のおかげだろう。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)のプロモーション中には、ミステリオ役のジェイク・ギレンホールがネタバレしそうになったホランドの口を塞いだところ、その手のひらを舐められるという一幕もあったが、笑って許されている。最近ではケヴィン・ファイギも「実際にはたくさん秘密を守っていて、えらい」と発言したり、「かわいいから怒れない」、「おもしろいからいいか」と思っていることも明かした。