“全人類の甥っ子”トムホのかっこかわいいエピソードまとめ!『アンチャーテッド』では肉体美も披露
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を窮地から救う活躍も
冒頭でも触れたとおり、現在大ヒットを記録している『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』だが、実は製作が危ぶまれた時期もあった。スパイダーマンのキャラクター映像化権を持つソニー・ピクチャーズと、マーベル・スタジオの親会社であるウォルト・ディズニーが金銭面の交渉で決裂し、スパイダーマンがMCUを去ることが一度は決定していたのだ。世界中のファンがそのニュースに衝撃を受けたが、この窮地を救ったのは、ほかならぬホランド本人だった。彼はこの決定のあと、ソニーの映画部門会長トム・ロスマンとディズニーのボブ・アイガーCEOに再度交渉の席につくよう何度も懇願し、新たな契約が結ばれたという。さすが愛され俳優というべきか、ハリウッドのトップも彼の“お願い”は無視できなかったようだ。
アクション俳優としての進化&深化
ホランドはスパイダーマンとして数多くのスタントを自らこなし、『アンチャーテッド』ではトレジャーハンターのネイサン・ドレイクを演じるなど、アクション俳優として進化、深化を続けている。前述したデビュー作の「Billy Elliot the Musical」でもバレエを披露し、その身体能力の高さを示していた彼は、スパイダーマンを演じるにあたって役作りの一環として幼い頃に習っていた器械体操を再開した。そのトレーニングの様子は彼のInstagramなどに投稿されているが、どの写真や動画も驚愕のひと言だ。『アンチャーテッド』では激しいアクションをこなすため、さらに身体を作り込み、これまではスパイダースーツに隠されていた肉体美も披露してくれている。
力強いダンスからプライベートの恋愛事情まで目が離せない!
2018年、ホランドはイギリスのコメディ番組「コメディ・セントラル UK」に出演し、意外な才能を見せた。それは人気コーナー「リップシンク・バトル」でのこと。音楽にあわせて口パクでパフォーマンスするこのコーナーで、彼はリアーナの「アンブレラ」にあわせアクロバティックで力強いダンスを披露し、観客を熱狂させた。それは対戦相手のゼンデイヤも笑いに崩れ落ちるほどの完成度で、彼の新たな一面に多くの人が魅了されたのだ。
また彼はプライベートでも注目を集めている。「スパイダーマンでピーターと相手役を演じた俳優は交際する」というジンクスどおり、彼は現在、ヒロインのMJを演じたゼンデイヤと交際中。2人はキュートなカップルとして注目を集め、その仲睦まじい様子を世界中のファンが見守っている。「僕は彼女を尊敬しているから」という理由から、公の場ではその関係について語らないという姿勢を貫いているトム・ホランド。
かわいらしい弟ポジションの愛されキャラでありながら、実生活では長男というギャップや、バキバキの肉体美を持つトム・ホランド。一方で、Netflix映画『悪魔はいつもそこに』やApple TV+の『チェリー』などではダークでシリアスな演技も見せ、実力派俳優としての魅力も放っている。最新作『アンチャーテッド』はもちろん、今後のさらなる活躍に期待は高まるばかりだ。
文/瀧川かおり