ギレルモ・デル・トロが目を輝かせて語る！『ナイトメア・アリー』メイキング入り特別映像解禁

『シェイプ・オブ・ウォーター』(18)でアカデミー賞4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督の最新作となる『ナイトメア・アリー』(3月25日公開)より特別映像解禁された。

原作は、1946年に出版され1947年にはエドマンド・グールディング監督によって映画化もされたノワール小説の傑作「ナイトメア・アリー 悪夢小路」。デル・トロ監督が独自の世界観と映像表現で、妖しく華やかなサスペンススリラー大作へと昇華し、先日発表された第94回アカデミー賞では作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の4部門にノミネートされ、注目されている。

野心家の青年スタン(ブラッドリー・クーパー)は人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座に出会い、ショービジネスの世界に足を踏み入れる。やがてスタンは人を惹きつける才能と天性のカリスマ性を武器にトップのショーマンとなるが、心理学博士のリリス・リッター(ケイト・ブランシェット)との出会いによって彼の運命は大きく変わっていく。

今回、公開された特別映像では、デル・トロ監督とキャストが魅力を語るメイキング入りとなっている。「アメリカの暗部を描いた作品です。アメリカン・ドリームの裏側を見せています」とデル・トロ監督が語り、本作が人間の闇を見ることとなる想像を絶する展開が待ち受けることを示唆する。また、ブランシェットが「ギレルモの作品には異世界の雰囲気がある。でもそこで語られるのは現実の世界に通じる物語なんです」と語り、スタンをカーニバルに引き入れるクレム役のウィレム・デフォーは「ジャンルを超越する作品だが、現実に根付いている。さすがギレルモだと思います」とその手腕を称賛している。

「古き良きスタイルでリアルを目指しました。大変な道のりでした」と苦労を明かしながらも目を輝かせるデル・トロ監督が今度は映画ファンにどのような世界を見せてくれるだろうか？公開を楽しみに待とう。

文/入江奈々