北村匠海、『とんび』共演の阿部寛と父親は「ちょっと似ている」“濃い顔”同士でシンパシー

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北村匠海、『とんび』共演の阿部寛と父親は「ちょっと似ている」“濃い顔”同士でシンパシー

重松清の同名小説を映画化した『とんび』(4月8日公開)の親子限定公開直前イベントが3月24日にスペースFS汐留で開催され、劇中で親子役を演じた阿部寛北村匠海が登壇。会場に集まった親子の相談に乗ると共に、共演の感想を明かした。

『護られなかった者たちへ』(21)の瀬々監督と『宮本から君へ』(19)の脚本家・港岳彦がタッグを組んだ本作。主人公の破天荒ながら愛すべき父・ヤスを阿部、ヤスの息子・アキラを北村が演じ、いつの世も変わらない親子の絆を描く。

お互いへの親近感を告白!
お互いへの親近感を告白!

親子役を演じた2人が相思相愛の様子を見せたこの日。阿部は「ちょっと似ているかなという親近感をいつも感じている」と北村を見つめ、「とんびが鷹を生んだというか。非常にしっかりしている。こういったイベントの発言なども、いつも彼はいい意見を言ってくれる。すごく頼りにしています」と信頼感を吐露。北村は「恐縮です」と照れながら、「僕は子どもの時から少しずつ顔が濃くなっていったんですが、将来的に阿部寛さんのようになっていくんじゃないかと、そういう期待を背負っていた時代もありました」とにっこり。「こうやって親子役をやれたことがすごく光栄です。ちょっと父に似ていたりするんです」と告白。「父も母も弟も、顔が濃いです」と語り、会場を笑わせた。

『とんび』親子限定公開直前イベントに出席した阿部寛
『とんび』親子限定公開直前イベントに出席した阿部寛

撮影現場ではお互いの意外な一面を目にすることもあったといい、ヤスがアキラに怒られるシーンを振り返った阿部は「普段の北村くんとのテンションの違いにびっくりした。こんなに声が出る人なんだと」と北村の表現する怒りの迫力に驚いたそうで、「その日は立ち直れなかった。リアルに1日、ショックを受けた」と演じたヤス同様に落ち込んでしまったという。一方の北村は「大黒柱として現場でも常に満ん中にいてくださったので、絶大な信頼があります。阿部さんの胸に飛び込んでいく感じだった」と阿部はまさに父親のようだったといい、「お子さんの話をする時にすごくキラキラしていて。阿部さんのチャーミングな一面を見られました」と笑顔を見せていた。


娘さんから衝撃の告白!
娘さんから衝撃の告白!

また来場者のなかから3組の親子が「普段言えない悩み、お願い」を親から子へ、子から親へと披露する企画も実施された。父親と中学生1年生の娘がステージに上がり、父親が「仲のいい親子だと自負しているけれど、最近は以前より学校のこととかをあまり話してくれない。あまり一緒に出かけてくれなくなった。なんでなんだろう」と悩みを相談した。すると「ずっと秘密にしていたことがあって…」と切りだした娘から「中学に入ってちょっとしてから、彼氏ができた。友だちと遊園地に行くと言っていたけれど、実は彼氏」と衝撃の発言が飛びだし、北村が「言っちゃったね!」と切り込んで親子も大笑い。「いつかこういうこともあるとは思っていたけれど、思ったより早い」と動揺しきりの父親を見て、阿部は「お父さん、ツライですねえ…」と気持ちに寄り添そっていた。

【写真を見る】“濃い顔”同士でシンパシーを寄せ合った阿部寛と北村匠海
【写真を見る】“濃い顔”同士でシンパシーを寄せ合った阿部寛と北村匠海

続けて北村は「距離をとっているわけではなくて、大人の階段を上っているということ」と父親を励ましながら、「確かに、早いなとは思います。いまの時代はスマートフォンも普及していますし、いろいろなことが早いのかなと思ったり。僕ら映画界が恋愛映画をやりすぎなのかも」と頭をひねると、司会が「北村さんも恋愛映画やられてますよね」とツッコミ。北村は「僕は恋愛的な映画というよりか、どちらかというと好きになった人が命を落とす映画」と自身の出演作の傾向を語り、会場を笑わせていた。

取材・文/成田おり枝


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