【第94回アカデミー賞】『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルスティン・ダンスト、受賞逃すも真っ赤なドレスで存在感発揮!
現地時間3月27日(日本時間3月28日)に開催中の第94回アカデミー賞授賞式。助演女優賞にノミネートされていたNetflixオリジナル映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルスティン・ダンストは、惜しくも受賞ならず。授賞式には、大輪が咲いたような真っ赤なドレスで登場した。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、『ピアノ・レッスン』(93)で女性監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したカンピオン監督による最新作。トーマス・サヴェージの同名小説を映画化したもので、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、ベネディクト・カンバーバッチ扮する威圧的だがカリスマ性に満ちた牧場主が、弟の新妻とその息子である青年に対して冷酷な敵意をむき出しにしていく姿を描く。
ドラマ「FARGO/ファーゴ」で夫婦役で共演し、実生活でもパートナーとなったキルスティンとジェシー・プレモンスが、本作でも夫婦役を演じている。キルスティンは、カンバーバッチ演じるフィルに精神的に追い詰められていく女性の不安や葛藤を見事に表現していた。
キルスティン・ダンストは1982年生まれ、アメリカ・ニュージャージー州出身。幼いころからモデルとして活躍し、オムニバス映画『ニューヨーク・ストーリー』(89)で映画デビュー。吸血鬼少女を演じた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(94)で注目を集める。ソフィア・コッポラ監督作『ヴァージン・スーサイズ』(99)、サム・ライミ監督による「スパイダーマン」シリーズのヒロイン、メリー・ジェーン・ワトソン役で人気を博し、再びコッポラ監督とタッグを組んだ主演作『マリー・アントワネット』(06)も話題に。ラース・フォン・トリアー監督作『メランコリア』(11)でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞した。
文/成田おり枝