赤楚衛二&町田啓太が語り合う「チェリまほ」がくれた宝物「愛があるからこそ、人は強くなれる」
人気テレビドラマの劇場版『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』が、いよいよ4月8日から公開中。ドラマ版で愛情を確かめ合い、恋人同士となった安達と黒沢に、再び会える春がやって来た。互いを思いやる尊さがたっぷりと詰まった本シリーズに携わり、安達清役の赤楚衛二は「愛があるからこそ、人は強くなれるんだと思いました」、黒沢優一役の町田啓太も「真摯に相手と向き合うことの大切さを学びました」としみじみ。信頼できる共演者やスタッフ陣と愛にあふれたシリーズを作りあげた経験は、俳優道を突き進む2人にとってもかげかえのない宝物になったと声をそろえる。
「現場のみんなにまた会えることが、楽しみで仕方ありませんでした」(赤楚)
シリーズ累計発行部数200万部を突破した豊⽥悠の人気コミックが原作の本作は、童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことにより“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達(赤楚)と、そんな彼に好意を抱く会社の同期の黒沢(町田)によるラブコメディ。劇場版では、恋人同士となった安達と黒沢が幸せな日々を送るなか、安達に転勤話が舞い込み、互いを思うがゆえにすれ違ってしまう2人の姿が描かれる。顔を見合わせて笑い、心地よい会話を繰り広げながら、赤楚と町田が、 “安達&黒沢がくれたもの”を明かした。
――劇場版の制作が決定して、お2人で声を掛け合ったこと、再び安達、黒沢を演じられると知った時の感想を教えてください。
赤楚「『映画だね、また一緒にやれるね』という話をしましたね」
町田「うん。『頑張ろうね、すごく楽しみだね』と『早くみんなに会いたいね』と話したよね」
赤楚「僕は『また安達を演じられるんだ』という喜びと、現場のみんなにまた会えるということが楽しみで仕方なかったです」
町田「喜びが大きかった反面、ドラマから少し期間が空いていることで、戻れるかな、ちゃんと挑戦できるかなという不安も大きかったんですが、(劇場版の)衣装合わせで赤楚くんに会った時に、もう『安達じゃん!』と思えました(笑)。さらに現場に行って、スタッフさんたちと会ったら全部思い出すことができました。『チェリまほ』の現場には絶対的な安心感があって、そういった雰囲気ができあがっている場所に行くことで、自然と『大丈夫だ』と思うことができました」
――晴れて恋人同士になった安達と黒沢の“その後”が描かれます。より関係性が深まった2人を演じるために、お2人で話し合ったことや、事前に準備したことはありますか?
赤楚「ドラマで安達と黒沢として少しずつ関係性を作り上げて、そのうえでひとつのゴールを迎えられていたので、作品を観返すだけでおのずと2人の距離感はつかめていた部分があったように思います。僕たちも、あえて“いま2人はこういう関係なんだ”と話さずとも理解し合えている部分はありましたね」
町田「話し合ったり、相談したりというのは、以前(ドラマ撮影時)からいつも現場でやっていたことだからね。ドラマから続いて、自然とその雰囲気のまま撮影している感覚でした」
赤楚「役作りという意味ならば、僕はちょっと太りました。お餅、たくさん食べました!」
町田「あはは!僕は髪の毛を伸ばしました」
赤楚「それを見て、黒沢だ!と実感できました(笑)」
――とてもいいチームワークで作品づくりに臨んでいた様子ですが、ドラマ、劇場版と共演を重ねたことで、赤楚さんと町田さんもより絆が深まっているなと感じることはありますか。
赤楚「劇場版の撮影現場での町田くんを見ていると、いままでにないくらい、はっちゃけていたなあと思うんです(笑)。等身大で楽しそうな姿を見られて、以前より心を開いてくれていたのかなと思ったりもしました」
町田「あはは!本当にものすごく楽しかったんです。撮影をとても楽しみにしていましたし、赤楚くんや現場のみんなと話している時間がなんだかうれしくて、同窓会で集まれた、みたいな感覚もあって」
赤楚「撮影の合間には、カメラを向け合ってキャッキャしていましたね」
町田「どんどんお互い肩肘を張らず自然と隣にいて、なにかあれば相談もし合える関係になれていると思います。そういった仲間、友人になれたことが、本当にありがたいなと感じています」
――町田さんは、はっちゃけていたんですね。
赤楚「写真を撮り合いましたよね。町田くん、木にぶら下がったりしていました(笑)。映画のSNS用に撮っていた写真もあるけれど、ただただ僕ら自身が思い出として撮りたかった、というのが大きいですね」
町田「あはは!ぶら下がっていたね。僕らのなかだけの思い出写真や動画もいっぱいあります」
赤楚「みんなで、わちゃわちゃしていました(笑)。ドラマ版の撮影が始まったころには、そんなふうにはしていなかったなと思います。劇場版の撮影は、日々ずっと笑っていました」
町田「劇場版をやれた喜びと共に解放されちゃったのかな(笑)!『チェリまほ』の現場は心から安心、安全だなと思えるような場所です」