赤楚衛二&町田啓太が語り合う「チェリまほ」がくれた宝物「愛があるからこそ、人は強くなれる」 - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
赤楚衛二&町田啓太が語り合う「チェリまほ」がくれた宝物「愛があるからこそ、人は強くなれる」

インタビュー

赤楚衛二&町田啓太が語り合う「チェリまほ」がくれた宝物「愛があるからこそ、人は強くなれる」

「『チェリまほ』はかけがえのない宝物」(赤楚)、「黒沢からたくさんのものをもらいました」(町田)

――安達と黒沢を見ていると、お互い思いやることの尊さと共に、本当に相手のことが大好きなんだなということが強く感じられます。劇場版において、赤楚さんがお好きな黒沢のシーン、町田さんがお好きな安達のシーンについて、それぞれ教えてください。

遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めていく
遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めていく[c]豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会

赤楚「劇場版では、黒沢がドラマ版では見せてくれなかった、弱さや本音という部分を見せてくれています。それをぶつけてくれた時に、安達は黒沢に対する愛おしさがより強くなって、黒沢と一緒にいたいという想いにも強い芯が芽生えていく。いままでにはなかった、黒沢のそういった表情は大きな見どころだと思います。また神社で未来について語るシーンは、黒沢がキラキラとした明るい未来を見せてくれて、そこもとてもステキだなと感じました。なにより一緒にいる時間を思いきり楽しんでくれて、いつも相手を楽しませようとしてくれるところもステキだなと思います」

町田「安達は優しくて、愛情深くて、とてもステキな人なんですが、ドラマ版では自分に自信がない…という人でした。劇場版では、その優しさに強さがプラスされたように感じています。黒沢目線で安達を見ていると、“ここが自分の居場所なんだな”と思える場所を作ってくれる人で、“この人と幸せになるために進んでいきたい”と思える人。そういうエネルギーをくれる人に出会えたなんて、お互いにとってプラスでしかないですよね。いつもは黒沢から安達にアプローチすることが多いんですが、劇場版では安達から黒沢へのアプローチを見ることができます。そこは大きな見どころだと思いますので、ぜひ楽しんでいただきたいです」

――本シリーズを通して、恋愛観や人生観などに変化が生まれたことはありましたでしょうか。


【写真を見る】「チェリまほ」について熱く語り合った赤楚衛二&町田啓太、きらめく陽射しのなかで撮り下ろした全身ショット!
【写真を見る】「チェリまほ」について熱く語り合った赤楚衛二&町田啓太、きらめく陽射しのなかで撮り下ろした全身ショット!撮影/黒羽政士

赤楚「安達と黒沢は、2人で未来に希望を持って生きていこうとしています。付き合う前も、付き合ってからも、2人は身近な幸せを一緒に見つけて楽しんでいますよね。それってすごく大事なことだなと思いました」

町田「本当にそのとおりだと思います。それに絶対的な味方がいることは、すごく心強いなと思いました。お互いがお互いのことをしっかりと思いやっていて、そういう関係性はとてもステキだなと思いました」

――安達や黒沢が教えてくれたもの、与えてくれたものは、ご自身にとって大きなものでしたか?

「チェリまほ」は「かげかえのない宝物」
「チェリまほ」は「かげかえのない宝物」撮影/黒羽政士

赤楚「ものすごく大きなものでした。身近な幸せを知ることで、仕事、そして私生活の向き合い方も変わってきます。またドラマ版で、勇気を出して一歩踏みだしていく安達を見て、僕はとても心を打たれました。行動に移さないとなにも変わらないし、小さな一歩でもなにかアクションを起こすことって、すごく大事なことで、そのことによって自分の世界がグッと広がっていくものなんだなと感じています。劇場版では、黒沢の存在があることで、安達は仕事も一生懸命に頑張ろうとしています。愛があるからこそ、“この人のために”と強くなっていく安達を見て、誰かのために頑張ることって、ステキだなと思いました」

町田「僕もたくさんあります。黒沢のように一途に誰かを想えるというのは、とてもすばらしいこと。またそこにまったく邪気がないのが、黒沢のすばらしいところだと思っています。そして“弱くてもいいんだ”と思えたことも、僕にとって大きな出来事でした。環境によっては“男らしさ”というものに縛られたりすることもたくさんあると思いますが、“そうじゃなくたっていいんだ”という選択肢を、黒沢や本シリーズから教えてもらったように感じています。もう言い始めたらキリがないですが(笑)、真摯に相手と向き合うことの大切さを学び、本当の優しさとはなんだろうと考えて、自分のことを省みるきっかけもたくさんもらったように思います」

――いま噛み締めている充実感や、ご自身にとって「チェリまほ」がどのような作品になっているかを教えてください。

赤楚「かげかえのない宝物です。いまこうして思い返してみても、撮影期間はもちろん、いまこうやってお仕事をさせていただいていることも、すべてがいい経験になっています。『チェリまほ』での経験があるからこそ、これからも頑張れる気がしています」

町田「僕も一生大事にすべき出会いであり、経験だなと思っています。今後の人生を歩む上でも、仕事をしていく上でも、自分の基盤になっていくものだと思いますし、ひと言では言い表せないほどスペシャルな作品です。思い出も愛情もたくさん詰まっている作品になりました」

取材・文/成田おり枝

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