白石麻衣が語る“自分らしく生きる”勇気をくれたファンとの出会い、同期との絆「“警察学校組”の関係性にはグッときた」
「子どものころは人前に出ることも苦手…乃木坂46に入って人生も自分もガラッと変わった」
クールなエレニカ役では外国語を披露する場面もあり、声優初挑戦だった白石にとって様々なハードルのある役柄となった。迫稔雄作の人気コミックスを映画化した『嘘喰い』(22)ではヤクザの組長にして闇カジノを仕切るオーナー、蘭子役をドスの利いた声で演じるなど、近ごろの白石はチャレンジングな役柄に果敢に挑んでいる。
白石は「自分では特に『殻を破りたい』と思っているわけではないんですが、とにかく目の前にあるお仕事にしっかりと向き合いたいという気持ちで日々過ごしています」とモットーを口にし、「今回の声優業のように、初めてのお仕事は毎回緊張もしますし、不安でいっぱいになったりもします。でも一歩踏み込んでみると、もちろん『難しいな』と思うこともありますが、いろいろな物の見え方が変わったり、『楽しい!』と思えることが増えるような気がしています。私はいま、新しい出会いによってなにかを発見してくことがとても楽しいので、怖がらずにこれからも様々なことに挑戦していきたいと思っています」と清々しく語る。
そのチャレンジ精神はどのように磨いてきたのだろうか?白石は「子どものころや学生時代は人前に出ることも苦手で、相手に意見を言うことも、自ら率先してみんなをまとめるということも苦手。そういったことに関わらずに生きてきました」と照れ笑い。19歳で乃木坂46にグループ第1期生として加入してから、「人生も自分もガラッと変わった。挑戦してみないと変われないことがあるんだと、実感することができました。乃木坂46で得たものは、ものすごく大きいです」と告白する。
「私はもともと『絶対にアイドルになりたい』と思ってオーディションを受けたわけではなく、最初は『落ちてもいいや』くらいの気持ちでした。でも周りの仲間たちが頑張っている姿を目にすることで、『私も頑張りたい、頑張らなきゃ』という気持ちがどんどん湧いてきて。だからこそ、9年間も続けられたんだと思います。乃木坂46って、本当にみんな仲がいいんですよ。『一人じゃない、みんなで頑張ろう』という気持ちが強くて、仲間を大事にするグループ。第1期生としてデビューした当時は、先輩も後輩もいないので、どうやって成長していけばいいんだろうという不安もありました。でも後輩ができたり、ファンの方に認めてもらえるようになってきたことで少しずつ自信を持てるようになって、『もっとファンの方を喜ばせたい』『もっとこういうライブを見せたい』という意見も言えるようになりました」とにっこり。乃木坂46として過ごした時間を「青春」だと表現する。
「いい仲間に恵まれて、いろいろなことを経験させていただいた」と感謝を込める白石だけに、本作で描かれる警視庁警察学校鬼塚教場の同期5人、通称“警察学校組”の関係性には、「ものすごくグッときました」と共鳴も。「乃木坂46のメンバーとは、卒業したいまでも連絡を取り合っています。卒業生が活躍しているのを見ていても本当にうれしいなと思って、それが自分にとっての励みにもなります。第1期生は、一緒にいろいろなことを乗り越えてきた仲間。卒業しても“仲間”ということには変わらないし、特別な絆を感じています。“警察学校組”にも強い絆が見えました」。