『マリー・ミー』では歌姫を好演!メディアを駆使する表現者ジェニファー・ロペスの敏腕プロデュース力
女優としてキャリアをスタート!俳優業を1年間休業して音楽活動に専念
何といってもロペスを語る上で外せないのは世界的シンガーとしての顔だろう。2020年のNFL第54回スーパーボール恒例のハーフタイムショーで、シャキーラとパワフルなパフォーマンスを披露したことも記憶に新しい。そんな彼女を“歌姫”として捉えている人も多いかもしれないが、意外にもその経歴は女優としてスタートしている。
ロペスは高校卒業後に法律事務所で働きながら下積み生活を送り、『ミ・ファミリア』(95)で本格的にスクリーンデビュー。97年には、23歳の若さで銃殺されたラテン系シンガーの生涯を実写化した『セレナ』でゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)にノミネート。翌年にはスティーヴン・ソダーバーグ監督作『アウト・オブ・サイト』(98)でジョージ・クルーニーが扮する銀行強盗と恋に落ちる連邦保安官を演じ、批評家から絶賛された。
このまま女優としてスター街道をばく進するのかと思いきや、1998年、もともと歌と踊りが大好きだった彼女は女優業を1年間休業して音楽活動に専念することに。翌年にはファースト・アルバム「On the 6」をリリースし、続いて彼女の愛称名となった「J.Lo」(01)を発表し、歌姫としてのキャリアを順調に築きあげていった。
さらに復帰後早々に心理学者を演じた、『落下の王国』(06)のターセム監督作『ザ・セル』(00)が公開され、マシュー・マコノヒー共演作『ウエディング・プランナー』(01)、リチャード・ギア共演のハリウッドリメイク『Shall We Dance?』(04)、実在する連続殺人事件をモチーフにした『ボーダータウン 報道されない殺人者』(06)など、女優としてもコンスタントに出演作を重ねていくのである。
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