ウィル・スミスを痛烈非難したジム・キャリー、過去の“強制キス”映像が物議
現地時間の3月27日に開催された第94回アカデミー賞授賞式で、ウィル・スミスが妻のジェイダ・ピンケット・スミスの髪型をジョークのネタにしたクリス・ロックに対し、登壇して平手打ちをしたあと、Fワードを連発。それについて「CBS モーニングニュース」のインタビューで問われたジム・キャリーが、「受賞時に会場でスタンディングオベーションをしていたハリウッドにも辟易するし、ウィルは逮捕されるべきだった。僕がクリスならウィルに訴訟を起こして2億ドル(約240億円)を請求する」と発言。これを受けて、1997年のMTVムービー・アワードのキャリーのある行為を捉えた動画が流出し、非難の的になっている。
動画を見てみると、『ケーブルガイ』(96)でコメディ演技賞を受賞した当時35歳だったキャリーは舞台に登壇すると、当時20歳でプレゼンターを務めていたアリシア・シルヴァーストーンの顔を両手で押さえてキス。あまりの長さにシルヴァーストーンがキャリーの腕を押し返す場面も見られた。
「Evening Standard」などによれば、舞台裏でキャリーはシルヴァーストーンに謝罪したそうだが、ウィルに対するキャリーの発言に激怒した一部ファンの間では、「舞台での平手打ちはダメで、強制的にキスをするのは許されるのか?」「壇上での平手打ちにも辟易するけど、壇上での強制キスにも辟易する」というツイートが飛び交った。
キャリーといえば、変顔を駆使した『エース・ベンチュラ』(94)、『マスク』(94)などで一世を風靡しながらも、2012年からオンオフを繰り返していた、25歳年下のメイクアップアーティストだったカトリオーナ・ホワイトが、2015年、キャリーとの破局後に自死。死因は薬物の過剰摂取だったが、残された遺書には、数日前にキャリーと破局したことを苦にする内容が綴られており、2016年に、当時別居中であった夫とホワイトの母がキャリーを提訴。2018年に訴訟が取り消されるまでの間、キャリーは実質上ハリウッドから姿を消していた。
しかしテレビシリーズなどで少しずつ復活の兆しを見せたキャリーは、2020年に「サタデー・ナイト・ライブ」でバイデン大統領に扮し、またもやスポットライトを浴びる存在に。『ソニック・ザ・ムービー』(20)では、ドクター・ロボトニック役に扮し、久しぶりに十八番の変顔で好評を博した。
その続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニック vs ナックルズ』(8月19日日本公開)の、現地時間4月8日の全米公開を控えていたなか、「Access Hollywood」でキット・フーヴァーのインタビューに答えたキャリーは13歳の孫について楽しそうに話したのち、「多分、これを最後に引退します。結構本気で言っています。例えば天使が金のインクで書かれた脚本を持ってきて、『絶対に観てもらわなければならない作品だ』と言われたら話は別ですが、しばらく距離を置きたいと思っています。キャンバスに絵を描いたり、スピリチュアルな静かな生活が好きなんです。もう十分にやったと思います。思い残すことはありません」と静かな口調で語っており、今回の一連の出来事がなんらかの影響を及ぼしている可能性も指摘されている。
文/JUNKO