「空白ごっこ」が主題歌を担当!『神は見返りを求める』予告&ポスタービジュアル解禁
ムロツヨシと岸井ゆきのの共演で描く吉田恵輔監督最新作『神は見返りを求める』(6月24日公開)。本作より、予告とポスタービジュアルが解禁された。
『ヒメアノ〜ル』(16)、『空白』(21)など数々の話題作を撮り続ける?田監督が、YouTuberという職業を通して、いまという時代を象徴的かつポップに描きながらも“欲”や “嫉妬”といった醜さや葛藤を鮮烈に描きだす本作。主人公の田母神(ムロツヨシ)が合コンで出会ったのは、YouTuberのゆりちゃん(岸井)。再生回数に悩む彼女を不憫に思った田母神は、“神”のように見返りを求めることなくゆりちゃんを手伝うように。力を合わせて前向きに頑張るうちに、二人は良きパートナーになっていく。しかし、あることをきっかけに、二人の関係は豹変する。
このたび解禁となったのは、疾走感のあるポップな音楽で始まった二人の物語が、不穏な音とともに急変する予告編。優しかった田母神は覆面を被り“見返りを求める男”に、ゆりちゃんも容姿や振る舞いが別人になり“恩を仇で返す女”に豹変。最後は「これ流したら全部晒されるからな。毎日ビクビクして過ごせよ」という田母神のパワーワードで終わる動画になっている。また、予告内で使用されている挿入歌「かみさま」、そして主題歌の「サンクチュアリ」を歌うのは、下北沢発の音楽ユニットである空白ごっこ。今年、結成2周年を迎える空白ごっこが、初の映画主題歌、挿入歌を書き下ろている。
あわせて解禁となったのは、ピンクと⻩色のポップな背景に、豹変する前の田母神とゆりちゃんのカットを使用したポスタービジュアル一見、王道のラブコメ映画のポスターかと思いきや、右下が燃えかけている。波乱の物語を予感させるとともに、本作でも描かれている YouTube の“炎上”を思わせる象徴的なものとなっている。
誰しもが持つ感情を鮮烈なポップさで描き、人間の面白さと愚かさをたたえる本作。心“温まりづらい”ラブストーリーの行方を劇場で見届けよう。
文/高木郁
※吉田恵輔監督の「吉」は「土」に「口」が正式表記