明石家さんま、インタビューで明かす「“さんま”に負けたくない」という矜持。『漁港の肉子ちゃん』は「200回観ても飽きない!」
さんまが明かす、肉子ちゃんへの共感「人間ってこういうものだ」
そもそも、さんまと原作小説との出会いはどのようなものだったのか。西の小説「サラバ!」を偶然手にしたというさんまだが、「少年少女の話す関西弁の使い方がものすごくうまくて、感動したんです。それで西加奈子さんの作品を全部読んで。そのなかに『漁港の肉子ちゃん』もありました。キクコが実は自分の本当の母親ではない、肉子というお母さんが大好きだというところに惹かれて、ぜひこれを映画化、アニメ化したいと思った」と経緯を述懐。「僕は短い間でしたが、実の子どもではない二千翔(にちか)を育ててきた経験があるので。自分と照らし合わせながら作っていった映画。感想は人それぞれだとは思いますが、“人間ってこういうものだ、仲間ってこういうものだ”とわかってもらえたら、とてもありがたいです」とどんな時も笑顔を忘れずに、人と関わりながら生きていく肉子への共感を語る。
一方の渡辺監督は「それと合わせて、一言では表せないような“故郷の手触り”といったものも本作の魅力」だと続ける。「人はなにを根拠に、“故郷”と感じるのか。きっと人それぞれに答えがあって、大切な故郷があるはず。そういう場所に対する想いを、追体験していただければと思っています」と願いを吐露。劇中の雪のシーンにも特別な想いがあるそうで、「震災直後に降った雪は絶望的なものだったかもしれませんが、僕はそれが故郷の手触りのような気がしていて。その雪が希望の光につながっていけるといいかなと思っていました。小説から一番飛躍したシーンです」と石巻を意識しながら、故郷への想い、そして希望を本作に込めたという。
さんまにとって自身の家族観とも重なる本作だが、二千翔がもともと渡辺監督のファンだったといううれしい偶然もあった。さんまは「渡辺監督は『ドラえもん』の監督としても有名で、いろいろな作品をつくっていらっしゃる。先日、家族、いや元家族のところに(苦笑)、二千翔の誕生日祝いで行かせてもらって。家の前で抗原検査をして、家に入れていただいた。まさかの自宅前での抗原検査」と笑いながら、「その時にこの映画の話になって。二千翔の一番好きな映画が、渡辺監督が撮った『ドラえもん』だったんです!二千翔が『ええ!あの監督!?』といまになって言っていました。この映画も観て、感動してくれました」とうれしそうに話す。
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■『漁港の肉子ちゃん』
Blu-ray 豪華版 ※初回限定
品番:YRXN-90172~3
価格:税込¥8,580(税抜¥7,800)
収録分数:本編97分/特典映像未定
仕様:BD2枚組(本編ディスク+特典ディスク)
<本編ディスク>
・本編(バリアフリー 日本語音声ガイド[CV:下野紘]・日本語字幕)
<特典ディスク>
・メイキング
・完成報告会(2021年5月26日)
・公開記念 舞台挨拶(2021年6月12日)
・明石家さんま生誕祭 舞台挨拶(2021年7月4日)
・トークイベント(2021年7月7日)
・予告編
<封入特典>
・渡辺監督イラスト「肉子ちゃん」オリジナルTシャツ
・特製ブックレット 絵コンテ(未映像化シーン)収録(32P)
Blu-ray 通常版
品番:YRXN-90174
価格:税込¥5,280(税抜¥4,800)
収録分数:本編97分
仕様:BD1枚組(本編ディスク)
<本編ディスク>
・本編(バリアフリー 日本語音声ガイド[CV:下野紘]・日本語字幕)
DVD 通常版
品番:YRBN-91506
価格:税込¥4,180(税抜¥3,800)
収録分数:本編97分
仕様:DVD1枚組(本編ディスク)
<本編ディスク>
・本編(バリアフリー 日本語音声ガイド[CV:下野紘]・日本語字幕)