『となりのトトロ』をロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが舞台化!今年10月より開幕

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『となりのトトロ』をロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが舞台化!今年10月より開幕

宮崎駿が監督、原作、脚本を務め、1988年に公開されたスタジオジブリの長編アニメーション映画『となりのトトロ』。本作が、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにより世界初の舞台化が行われることが決定。今年10月にロンドンで開幕し、エグゼクティブ・プロデューサーを久石譲が担当する。

昭和30年代前半を舞台に、入院療養中の母の病院の近くにある農村に父とともに引っ越してきた小学生のサツキ(声:日高のり子)とメイ(声:坂本千夏)が体験する不思議な物語を描いた本作。1988年度毎日映画コンクールや、第6回日本アニメ大賞をはじめとした様々な映画賞で受賞され、海外からも高い評価を集めた。

本作で音楽を担当した久石が宮崎に舞台化を提案し、快諾したことでプロジェクトが始まったという。以前から『となりのトトロ』の舞台化を熱望していたロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが制作し、演出は「アクナーテン」でローレンス・オリヴィエ賞を受賞するなど、数々のオペラ作品を手掛けてきたフェリム・マクダーモット、脚本は書き下ろし作品「オッペンハイマー」で注目を集めた若手脚本家のトム・モートン=スミスが手掛ける。

久石は舞台化にあたり「この作品に本当の意味で普遍性があるなら――僕はあると思っていますが――まったく違うカルチャーで育った人たちが違う言語でやっても、きっと世界中の人に伝わるはずです」とコメント。また、題字も手掛けたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「はたしてどうやってトトロと出会えるのか。とても楽しみにしています」と期待を寄せている。

また、演出のマクダーモット は「美しい音楽とともに、舞台にします。パペット、役者とともに、命を吹き込みます」と意気込みを語る。なお、舞台はマクダーモットが主宰するカンパニー、インプロバブルが制作協力し、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーと日本テレビが共同製作を行う。

世界的な作曲家である久石のもと、世界最高峰の演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーは『となりのトトロ』をどう表現するのか?物語の行方に期待が高まる。


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