芦田愛菜、最近興味があるのは「ジャズ」！高橋恭平はなにわ男子をしっかりアピール

「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名漫画を映画化した『メタモルフォーゼの縁側』(6月17日公開)の世界最速上映会イベントが4月27日に秋葉原UDXシアターで開催され、芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、狩山俊輔監督が登壇。“推し活”を通して友情を育んでいく映画の登場人物にちなみ「いま推しているもの」を聞かれた芦田が、「ジャズに興味がある」と明かした。

周囲に馴染めず一人こっそりとBL(ボーイズ・ラブ)漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生の佐山うらら(芦田)と、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人の市野井雪(宮本)との、BLでつながる年の差58歳の友情と挑戦を描く本作。

『阪急電車 片道15分の奇跡』(11)以来10年ぶりの共演を果たした芦田と宮本は、脚本を読んで惚れ込んだという。芦田は「2人の関係性を見ていると、友だちになるのに年の差なんて関係ないなと思いましたし、好きなものを好きだって言うのにも、年齢なんて関係ないなと思って。そういう2人の姿がすごく見ていて微笑ましくて、温かくて、明日も頑張ってみようかなと思わせてくれる作品だなと。すごく好きだなと思いました」、宮本も「こんないいお話はそうそうないなと思いました」としみじみ。撮影についても「本当に楽しかったわねえ」と芦田の方を向き、2人で笑顔を見せ合っていた。

高橋が映画に出演するのは、なにわ男子としてデビュー後初めてのこと。さらにグループから離れて初めて一人で出演した映画となり、「めっちゃくちゃ緊張した。メンバーが誰一人もいないというのが、こんなに緊張するんやと思った」という高橋。「現場の空気感がほんわかしていたというか、すごく温かった。監督さんが一度別の作品でお世話になっていたので、僕のこともわかってくれていました。緊張している時とかに『恭平、ウエイ！』と言って緊張をほぐしてくれた」と振り返りながら、「愛菜ちゃんは、僕が他愛もない話をした時に笑って話を聞いてくださるので、楽しく芝居に打ち込めた」と芦田にも感謝しきり。

芦田の印象については、高橋は「初めて会った時に、どっしりとしているというか、ほんまにしっかりしてはって。どっちが年上かわからなくなるくらい、しっかりしている。毎回驚きました」と惚れ惚れ。「ありがとうございます」と照れ笑いをのぞかせた芦田は、「私もお会いするまで緊張していた。初めてお会いした時に、スタッフさんとお話している輪に混ぜてくださった。分け隔てなく接してくださる方なんだなと思いました」と和やかな空気のなかで共演することができたというが、高橋は「ここで一つ聞きたかった」と切り込んだ。

高橋は「僕いま“愛菜ちゃん”って呼んでいるんですが、最初に会った時には“さん”って呼んでいたんです。なかなか“さん”って言いづらいなと思って、勝手に“ちゃん”付けに変えた。“ちゃん”は申し訳なさもありますし、“さん”は言いにくかった。どっちにしたらいいのかなって、めちゃめちゃ気になっていた」と思い切って質問。周囲からも笑い声が上がっていたが、芦田からは「全然呼びやすい方で呼んでいただて、大丈夫です」という答えをもらい、高橋は「じゃあ、“ちゃん”で。このまま行きます。スキッとしました」と悩み事を解決して清々しい表情を見せていた。

また「いま推しているもの」を聞かれた芦田は、「最近ちょっとジャズに興味があって」と告白。「いままでなんとなくBGMとして流していたんですが、雰囲気が好きだなと思って。もっと興味を持って、しっかり聴きたいなと思い始めて。父も好きなので教えてもらいつつ、まだビギナーなんですがちょっとずつ聴いています」と打ち明けた。

宮本は「小さな庭」というなか、高橋は「推したいものと言えば、なにわ男子」とにっこり。「この映画を機に、なにわ男子という名前がより広まればいいなと思いますし、本日4月27日は、なにわ男子のセカンドシングル『The Answer / サチアレ』の発売日になっています。すみません、私情を挟んでしまいました」とグループ愛をのぞかせながら、しっかりとアピールしていた。

取材・文/成田おり枝