謎に包まれたストーリーとは…ジョーダン・ピール監督最新作『NOPE／ノープ』日本公開決定！日本版ポスター＆予告編も

『ゲット・アウト』(17)では第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞したジョーダン・ピールが、自ら監督、製作、脚本を担当した3年ぶりの最新作『NOPE／ノープ』。本作の日本公開が決定し、日本版ポスタービジュアルと予告編映像が解禁された。8月26日(金)より公開となる。

斬新な映像とアイディアで人種差別を鋭く描き、鮮烈な監督デビューを飾った『ゲット・アウト』(17)、前作同様に深いテーマを提唱し大ヒットを記録した『アス』(19)などで知られるピール。3年ぶり最新作で仕掛けるのは”最悪の奇跡“を描く謎の物語。『ゲット・アウト』に続き主演をダニエル・カルーヤが務めるほか、『ハスラーズ』(19)のキキ・パーマー、『ミナリ』(20)でアジア系アメリカ人として初めてアカデミー賞主演俳優賞にノミネートされたスティーヴン・ユァンが出演する。

日本では初解禁となる予告映像は、ある平穏な田舎町ヘイワード牧場から物語が始まる。ハリウッド唯一の黒人経営でもある牧場を営む男女。夜を迎えた広大な敷地を誇る牧場で、馬を連れて歩く男が遥か先に光り輝く物体を見つけると、突然、悲鳴を上げた馬が光に目掛けて駆けだす。その後「“最悪の奇跡”って言い表せるか？」と牧場の男(カルーヤ)が語りかける様子や、広大な荒野を覆う巨大な影、青空に吸い込まれる人々の姿など、不可解なものが次々に映しだされていく。そして、突如崩壊した自室の天井から、脱出した女性(パーマー)が悲鳴を上げながら晴天の空に吸い込まれていくところで映像は締めくくられる。謎に満ちあふれた本作を解く断片的な“鍵”が散りばめられた、まさに謎が謎を呼ぶ映像に仕上がっている。

日本版ポスタービジュアルは、「最悪な奇跡が起こる」と不安を煽るコピーとともに、星空の麓の小さな田舎町を覆い隠す巨大な雲の群れ、その下にぽっかりと浮かぶ不穏な雲に、垂れ下がるカラフルな一本のフラッグ紐が垂れ下がる様子が描かれている。

はたして牧場の男が語りかける“最悪な奇跡”とは？タイトルとなっている「NOPE」の意味は？この田舎町の運命を見届けたい。

文/劉子伊