心の準備はOK?「ストレンジャー・シングス」シーズン4までの、子役たちの活躍を振り返る
Netflixオリジナルドラマのなかでも屈指の人気作「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン4が、本日5月27日からいよいよ配信開始となった。インディアナ州の架空の町で次々に起こる超常現象の謎に子どもたちが迫っていく本作が人気を集めた要因の一つが、個性あふれる子役たちの存在だ。
約3年ぶりとなる待望の新シーズンでは、前作から約2年後にあたる1986年の春休みを舞台に、離ればなれになり高校生になった少年少女たちが巨大な闇の脅威と対峙することに…と、これまで以上に成長した姿が描かれる。現実でもこの3年間で大きく飛躍し、立派な大人へと成長している彼らの活躍を振り返っていく。
ビッグタイトルへの出演が相次いだメインカップルの2人
まずは超能力少女の“エル”ことイレブンを演じるミリー・ボビー・ブラウンから。現在18歳の彼女は、物語の主人公だけあり、近年の活躍ぶりは目覚ましい。2020年のNetflixオリジナル映画『エノーラ・ホームズの事件簿』では主演として、おてんばかつ知的でキュートな名探偵シャーロック・ホームズの妹エノーラを熱演。製作総指揮としても名を連ねると、ガールズエンパワーメントなメッセージを込めた作品を作り上げ、続編も配信が控えるヒットへと導いた。
さらに2021年には『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(19)に引き続き、『ゴジラvsコング』でも主要キャラの一人であるマディソン役で出演。ゴジラが人類を襲うようになった理由を解明しようとする重要な役どころで存在感を発揮した。
そんなミリー演じるイレブンと恋仲になるマイク役のフィン・ウルフハードも、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する一人。現在19歳の彼は、シーズン3の配信後、前作に引き続き主要キャストの一人であるリッチー役で出演した『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)が公開された。
さらにジョン・クローリー監督作『ザ・ゴールドフィンチ』(19)では天涯孤独な主人公の親友を演じたほか、2020年にはユニバーサルのホラー『ザ・ターニング』といった様々なタイプの作品に出演。最近では『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(21)で、主人公の兄を演じたことも記憶に新しい。
声の出演も多く、Netflixのアニメシリーズ「カルメン・サンディエゴ」や『アダムス・ファミリー』(19)、そして今後もランプウィック役に抜擢された『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(12月配信予定)が控えている。
さらにミュージシャンとしても精力的な活動を送っており、新たなバンド、The Aubreysを2019年に結成すると『ザ・ターニング』のサウンドトラックにも参加。なお、2021年にリリースした「Sand In My Bed」には、「ストレンジャー・シングス」のスティーブ役のジョー・キーリーがミキシングに参加した。
多方面のジャンルで活躍中のそのほかの子役たち
物語の発端となる、突如失踪してしまう少年ウィルを演じているノア・シュナップは、その危うげな魅力を武器に躍進を続けている。2019年製作の主演作『エイブのキッチンストーリー』で、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持ち、文化や宗教が引き起こす家族の問題に頭を悩ます少年を演じたほか、マイケル・モーパーゴの児童文学を映画化した2020年の『アーニャは、きっと来る』では、第二次世界大戦下で、様々な立場の人の間で揺れ動く羊飼いの少年に扮した。
仲良し少年少女たちの一人、ルーカス役のケイレブ・マクラフリンは、Netflixオリジナル映画『コンクリート・カウボーイ: 本当の僕は』(20)にメインキャストとして出演。イドリス・エルバ演じる主人公の息子役に抜擢されると、長らく離れて暮らしていた父との関係を重厚に体現し、ドラマとは異なるシリアスな一面を新たに披露した。
同じく仲良しグループの一人、ダスティン役のゲイテン・マタラッツォは、Netflixドッキリ番組「プランク・エンカウンターズ -恐怖のドッキリ-」のホスト兼エグゼクティブプロデューサーを担当。ターゲットをだました後に見せる屈託のない笑顔など、持ち前のポップな魅力を振りまき、番組はシーズン2に突入する人気作となった。
シーズン2から登場したマックス役のセイディー・シンクは、Netflixのホラー『フィアー・ストリート』三部作でメインキャストとして名を連ねたほか、歌手のテイラー・スイフトが監督したショートフィルム『All Too Well: The Short Film』にも出演。『Dear Zoe』(22)でも主演を務めており、今後もさらなる飛躍に期待したい一人だ。
活躍ぶりを並べるだけで「ストレンジャー・シングス 未知の世界」がどれだけの影響力を持っているのかは一目瞭然。シーズン1のころは幼い子どもだったのに、立派な大人へと変わってゆくキャストたち。その成長した姿をぜひシーズン4で楽しみたい。
文/サンクレイオ翼