『シャイニング』に『悪魔のいけにえ』も？A24最新作に込められた、名作ホラーへのオマージュ

本日6月6日は、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記された不吉な数字“666”に由来した「恐怖の日」。それを記念し、『ヘレディタリー/継承』(19)や『ミッドサマー』(20)などを輩出した気鋭スタジオA24が放つ新たなホラー映画『X エックス』(7月8日公開)から、往年の名作ホラー映画にオマージュを捧げたシーンの場面写真が解禁された。

本作の舞台は1979年のテキサス。自主映画監督の学生RJが手掛ける映画撮影のため、とある農場へと向かった女優のマキシーンら6人の男女。映画でドル箱を狙おうと野心むき出しの彼らを待ち受けていたのは、みすぼらしい老人のハワード。宿泊場所として提供された納屋へと案内される。一方でマキシーンは、母家の窓ガラスからこちらを見つめる老婆と目が合ってしまう。

【写真を見る】ホラー映画ファン必見！オマージュがそこかしこに[c] 2022 Over The Hill Pictures LLC All Rights Reserved.

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このたび解禁されたのは、スタンリー・キューブリック監督の名作『シャイニング』(80)に直接的なオマージュを捧げたシーンと、トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』(74)への多大なリスペクトを感じさせるシーンの場面写真。

ジェナ・オルテガ演じる録音係のロレインがドアの木片から恐怖に震える表情を見せるカットは、ジャック・ニコルソンが狂気の顔をのぞかせる『シャイニング』の有名なシーンそのもの。また、いまなおスラッシャー映画の代表作として愛されている『悪魔のいけにえ』と本作には、「1970年代のテキサス州」という舞台設定に「若い男女グループがワゴン車に乗り田舎町の古い屋敷を訪れ、恐怖の一夜を過ごす」という大筋のストーリーなどの共通点が見受けられる。

タイ・ウェスト監督のホラーへの偏愛ぶりがここぞとばかりに炸裂！[c] 2022 Over The Hill Pictures LLC All Rights Reserved.

筋金入りのジャンル映画マニアからも絶大な評価を集めるタイ・ウェスト監督の1970年代＆1980年代ホラーへの偏愛ぶりが余すところなく詰め込まれた本作には、『シャイニング』や『悪魔のいけにえ』以外にも様々な作品へオマージュを捧げたシーンが随所に散りばめられている。是非とも劇場に足を運び、次々と起こる恐怖に耐えながら、それらを探してみてはいかがだろうか。

文/久保田和馬