高木さんと西片の夏休みに“ニヤキュン”!劇場版『からかい上手の高木さん』の注目ポイント
第66回小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞し、シリーズ累計発行部数1100万部を突破した山本崇一郎の同名コミックを原作にしたテレビアニメシリーズの劇場版『からかい上手の高木さん』が公開中だ。本稿では劇場版をまだ未見の方のために、先日解禁された全16枚の場面カットと予告編から、本作の注目ポイントに迫ってみたい。
とある中学校を舞台に、隣の席になった高木さんになにかとからかわれる西片が、どうにかして高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう日常を描く本作。2018年に放送がスタートしたテレビシリーズは好評を博し、2019年に第2期、2022年1月に第3期が放送。
劇場版では、中学3年生になった高木さんと西片の物語が描かれていく。解禁された場面カットには、小豆島の広大な自然とどこか懐かしい景色のなかで描かれる“中学最後の夏”が切り取られている。路地裏でじゃんけんをする帰り道や、隣同士の席でからかいバトルを繰り広げる学校生活の様子は、テレビシリーズから変わらない本作の魅力を感じさせる。
さらに予告編を観てみると、鮮やかに夏を切り取った瑞々しい情景が、映画ならではの作画クオリティで描かれていることがわかる。青々とした緑が眩しい棚田の風景から、小豆島の伝統行事“虫送り”に参加する2人の手元で煌々と輝く幻想的な炎など、劇場の大スクリーンで観るのに相応しい細部までこだわり抜かれたシーンも満載だ。
6月4日に開催された完成披露上映会で、高木さん役の高橋李依から劇場版のエンディング曲が4週間の週替わりであることも発表。現在上映中の1週目を飾る楽曲はI WiSH「明日への扉」のカバーとなっており、テレビシリーズでも好評を博した青春カバーソングが物語を締めくくっている。2週目以降はどんな楽曲になるのか、上映後の味わいが観るたび深くなる『高木さん』ならではの仕掛けにも注目してほしい。
テレビシリーズの際には高木さんと西片のやりとりを見守りながら“ニヤキュン”するファンが続出したが、はたして劇場版ではどんな“ニヤキュン”ドラマが待っているのか。大人の階段をのぼり始める2人の青春模様を、劇場で見守りたい!
文/久保田 和馬