さかなクン×のん『さかなのこ』“好き”を貫く主人公の姿に多幸感あふれる!CHAIが主題歌書き下ろし
『この世界の片隅に』(16)ののんを主演に、『子供はわかってあげない』(21)の沖田修一監督がつむぐ『さかなのこ』(9月1日公開)。同作のポスターと本予告が解禁され、主題歌を次世代4人組“ニュー・エキサイト・オンナ・バンド”のCHAIが書き下ろすことも決定した。
さかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」を原作とする本作。子どものころからお魚が大好きだったミー坊が、たくさんの出会いのなかでやがて“さかなクン”になるまでを描く。のんが子どものように天真爛漫で好きなことに一直線で、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”に扮している。脚本は『横道世之介』(12)で沖田監督とタッグを組んだ前田司郎。劇作家&映画監督でもある前田が、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共に原作を大胆にアレンジした。
完成された本作を観たさかなクンは、「沖田監督様が『さかなクンの映画であってさかなクンの映画ではない』とおっしゃる通りの映画でギョざいます。『あ、こんなことあったなー』というところもあれば、『新たな世界観だ!』と先の展開にワクワクドキドキするところもあり。まさに!!ミー坊になって『さかなのこ』の世界に溶け込んで、嬉しい、楽しい、悲しい、面白い、切ないといったいろんな感情になりました」と語っている。
解禁された本ポスターは、「ずっと大好き。それだけで、人生はミラクル。」のキャッチコピーとともに、ミー坊が海の中で大好きなおさかなと戯れているようなドリーミーで愛らしい仕上がりに。
そして本予告は、のんの“さかなクン”がテレビに出演しているシーンからスタート。パスカルズによるキャッチ―でポップな音楽とともに、小学生の頃から猛烈な“おさかな愛”を発揮するミー坊が、「いつかお魚博士になりたい」という大きな夢を持って水族館やお寿司屋さんで働いてみるもののなかなかうまくいかずに途方に暮れる姿が映しだされる。そんなミー坊を肯定してくれる母のミチコ(井川遥)や友人たちに見守られながら、おさかな一直線に人生を歩んでいくミー坊の姿をCHAIによるキラキラとして優しい主題歌「夢のはなし」が軽快に彩った。
作詞を担当したユウキ(Ba)は、「人生でたまらなくサイコー!って感じる時は、どうしたって好きなことを好きな様にやっている時だと思う。夢に見るほど好きな事こそ、夢で終わらせてたまるかー!どんな事でも、やっぱり好きに勝るもの無しだ!映画を見て感じたこんな気持ちを曲に込めました」と楽曲に込めた想いを明かしている。
好きなことを真っすぐに追いかけ続けるミー坊の姿に元気がもらえる『さかなのこ』。この夏、心温まる感動作を堪能して欲しい。
文/足立美由紀