“羊ではないなにか”の姿を写した写真も…『LAMB/ラム』不穏な雰囲気の漂う場面写真が公開
衝撃的な設定の中にもリアリティを持った世界観を構築したことで世界から称賛を浴び、第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門で「Prize of Originality」を受賞、アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品にも選出された『LAMB/ラム』(9月23日公開)。このたび、新たな場面写真11点が解禁となった。
自然が広がるアイスランドの田舎に住む子どもを亡くした夫婦は羊から産まれた“羊ではないなにか”をアダと名付け、育てていく本作。奇跡がもたらした"アダ"は家族に幸せを与えていくが、やがて彼らを破滅へと導いていく。
このたび初解禁となった11枚の場面写真には、イングヴァル(ヒルミル・スナイル・グズナソン)とマリア(ノオミ・ラパス)夫婦とアダの奇妙な共同生活の様子が映しだされている。雪が降るなか猟銃を構えるマリアがなにかに銃口を向けている姿や、暗闇に佇む羊たちの目が怪しく光る不気味なシーンが切り取られている。さらに今回、アダの姿を写した写真も初披露。アダが、花冠をかけられマリアと仲睦まじく過ごすさまや、人間に連れられて歩いているように見受けられる後ろ姿を捉えた写真もあり、さらに本作への期待を高めてくれる。
アイスランドの壮大な景色に囲まれた田舎で穏やかに暮らすある夫婦が慎ましく生活する一方で、不穏な気配が漂う本作。”アダ”の誕生は、彼らにとって幸となるのか、不幸となるのか…。この世のものとは思えない禁断の”アダ”の正体をぜひ見届けてほしい。
文/劉子伊
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