阿部サダヲ、初共演の松下洸平に叱られる役「うれしかった」と笑顔!『アイ・アム まきもと』完成報告会

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阿部サダヲ、初共演の松下洸平に叱られる役「うれしかった」と笑顔!『アイ・アム まきもと』完成報告会

阿部サダヲ主演映画『アイ・アム まきもと』(9月30日公開)の完成報告会が8月4日に東京国際フォーラムで開催され、阿部をはじめ、宇崎竜童、松下洸平、水田伸生監督が登壇。阿部と松下が初共演の感想を明かした。

【写真を見る】『アイ・アム まきもと』の完成報告会が開催された
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『舞妓Haaaan!!!』(07)、『なくもんか』(09)、『謝罪の王様』(13)に続き、阿部と水田監督が4度目のタッグを組んだ本作。“おみおくり係(=お一人で亡くなった方を埋葬する)”として小さな市役所で働く、空気の読めない男、牧本を主人公に、ちょっと迷惑な彼の行動が人と人をつなぎ、やがて奇跡をもたらす様をユーモラスに描く人間ドラマだ。


まったく空気が読めない、人の話を聞かない、なかなか心を開かない牧本を演じた阿部サダヲ
まったく空気が読めない、人の話を聞かない、なかなか心を開かない牧本を演じた阿部サダヲ

阿部は水田監督との再会を喜びながら、「台本をいただいて、すごくステキな話だった。こういったハートフルコメディもあまりやったことがなかったような感じがして、すごくうれしかったです」とコメント。謎に包まれた人生を送り、牧本にも大きな影響を与えていく蕪木を演じた宇崎は「孤独死は世界中で問題とされていること。とてもタイムリーなテーマだなと思いました」とオファーを振り返っていた。

ルールを守らない牧本に翻弄され、毎回彼に説教を浴びせる刑事の神代を演じたのが松下だ。「あんなに(牧本のことを)怒っていたんだな(笑)」と完成作を観た感想を明かしつつ、「水田監督とは作品でご一緒したのは今作が初めてですが、初めてお会いしたのは僕の出演した舞台の楽屋で、僕を見るなり声をかけてくださった」と水田監督との初対面を述懐。「何度か僕の芝居を観に来てくださって、いつかご一緒できるように頑張らなきゃと思っていた。こうして声をかけていただいてうれしかった。『水田監督とご一緒したい』とずっといろいろなスタッフさんに言っていたので、口にするって大事だなと思いました。願いが叶いました」と目尻を下げていた。

神代刑事を演じた松下洸平
神代刑事を演じた松下洸平

阿部と松下は、今回が初共演。松下は「ずっとテレビも映画も舞台も拝見していたので、『本物だあ』と思いました」と阿部を目にした率直な感想を吐露。役柄としては、牧本を「攻めていかないといけない役」とあって、「心を鬼にして怒鳴らせていただきました」という。

一方の阿部は「最近は叱ってくれる人もいなかったので、叱られてうれしかったです」とにっこり。続けて2人のやり取りの場面を思い返しながら、「(松下は)いろいろな動きをご自分で考えてやられていた。舞台のように動き回っていた。すごくステキでした。『どこまで行くんだろう、この人』と思うくらい。怒り方も、軽やか」と印象を語り、松下と笑顔を見せ合っていた。水田監督は「お二人とも、演劇というフィールドで修行を積んでこられた方。一つ一つの瞬間が変わってもいいというくらい、新鮮に演じてくださる。そういうところが尊いと思いました」と彼らの起こした化学反応に大満足の様子だった。

取材・文/成田おり枝

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