『HiGH&LOW THE WORST X』22名のキャストが集結!川村壱馬「みんなで全力で魂を注ぎ込んだ」
「HiGH&LOW」シリーズと高橋ヒロシ原作の「クローズ」「WORST」がクロスオーバーを果たした『HiGH&LOW THE WORST』(19)の続編『HiGH&LOW THE WORST X』(9月9日公開)。最速キックオフイベントが8月10日に丸の内ピカデリーで開催され、総勢22名のキャストがズラリと登壇した。
人気バトルアクションシリーズ「HiGH&LOW」の最新作となる本作。「鬼邪高」「鳳仙」「瀬ノ門」ほかシリーズ史上最多&最強の高校による頂上決戦が繰り広げられる。この日は「鬼邪高」キャストから、川村壱馬(THE RAMPAGE)、前田公輝、うえきやサトシ、中島健、龍(THE RAMPAGE)、鈴木昂秀(THE RAMPAGE)。「瀬ノ門」キャストから、三山凌輝(BE:FIRST)、永沼伊久也。「鎌坂」キャストから、藤原樹(THE RAMPAGE)、岡宏明。「江罵羅」キャストから長谷川慎(THE RAMPAGE)、今村謙斗。「鳳仙」キャストから、葵揚、小柳心、荒井敦史、堀夏喜(FANTASTICS)、坂口涼太郎。「鈴蘭」キャストから、三上ヘンリー大智、板垣瑞生、時任勇気、木村慧人(FANTASTICS)、高橋祐理が登壇した。
前作から3年ぶりにシリーズに帰還し、「鬼邪高」の全日制で頭を張る花岡楓士雄役の川村は「続編があるということはわかっていたんですが、撮影ができない状況もあって」と道のりを振り返りつつ、「やっとこのタイミングで実現できたことがすごくうれしい。こんなに豪華なキャストの皆さんと一緒に最高の作品をつくれたので、めちゃくちゃよかった」と感慨を語った。轟洋介を演じる前田は、「3年を感じないくらい、空気感が変わらなかった」と共演者陣との再会に笑顔。前作の撮影では「なぞなぞとかで打ち解けた」そうだが、「今回も、みんなでいつの間にか記憶ゲームみたいなことをやっていた。3年経ってもやっていることがまったく変わっていない(笑)。それが安心材料になって挑めた。そこでみんなの信頼関係が見えた」という。
役作りの話になると、楓士雄になるためのスイッチになるようなものは特に「ない」という川村。カメラが回ったら瞬時に役柄になれるそうで、「グループ活動で、ライブなどで歌う瞬間も常に、そういうことを当たり前にやっているというか。一曲、一曲、世界観も主人公も違うので、自然にそれをやっている部分もある。それが映像でのお芝居になってもあまり変わらない感覚」だと話すと、前田は「頼もしい主演。見習いたい」と惚れ惚れとしていた。
「鬼邪高」の新たな敵として立ちはだかる、「瀬ノ門」の天下井公平役としてシリーズ初参戦したのが、三山だ。シリーズの大ファンだっただけに「感無量です」と感激しきりの三山は、「『HiGH&LOW THE WORST』を映画館で観た時の記憶も鮮明。何回も観返した映画。いちファンとして、次のキャストは誰になるんだろうと思っていた。まさか自分にいい意味で飛び火するとは。こんな世界観があるんだなと思った」と喜びをあふれさせた。孤独な役柄だけにつらい部分もあった様子で、「キャストの皆さんに『こういう人だ』と思われていたらどうしようと思った。『違うぞ、仲よくして』と思っていました」と笑顔を見せた。
すると川村は「役者さんとして、役に入り込む方もいらっしゃると思う。どうやって接したらいいのか、自分でも探っている部分もあった」と対立する関係性を演じるとあって、三山との距離の取り方に迷ったこともあるそうだが、「フタを開けてみたら、自分からキャンキャンと来てくれるワンちゃんのようだった。超かわいいヤツだった」とにっこり。三山もうれしそうな笑顔を見せていた。
また川村とはいつも同じグループで活動している藤原も、シリーズに出演することが「夢だった」と告白。「ボーカルの壱馬さんと、タイマンをするシーンがあった。照れるのかなと思ったけれど、撮影になると、映画で観ていた楓士雄が目の前にいた。怖かったというか、『楓士雄とタイマンができる』と(テンションが)上がりましたね。楽しかったです」と声を弾ませた。同じくTHE RAMPAGEのメンバーである長谷川は「自分もずっと出たいなと憧れていた作品。THE RAMPAGEのなかでも、『HiGH&LOW』に携わる人がどんどん増えていくのがうれしい」としみじみ。最後に川村は「3年の時を経た、僕らにとっても待望の新作。みんなで全力で魂を注ぎ込んだ」と改めてアピールしていた。
取材・文/成田おり枝
※高橋ヒロシの「高」は、はしごだかが正式表記