中島健人、二宮和也主演作で初の丸刈り&ふんどし!「ずっと裸でアピールしてました」

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中島健人、二宮和也主演作で初の丸刈り&ふんどし!「ずっと裸でアピールしてました」

二宮和也が主演を務める映画『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)の完成報告会見が8月17日に東京都内で開催され、二宮をはじめ、北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督、平野隆プロデューサーが出席。これまで未解禁だった、二宮演じる主人公と共に極限のラーゲリを生き抜く捕虜仲間を熱演したキャストが一挙に発表された。

『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)の完成報告会見が行われた
『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)の完成報告会見が行われた

第二次世界大戦終了後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)にて不当に抑留され捕虜となりながらも、生きることへの希望を捨てなかった山本幡男の壮絶な半生を描く本作。過酷な状況を描いた映画となるが、幡男役の二宮は「目を背けたくなるようなシーンもあると思います。でもだからこそ、そのなかにある笑顔や涙が胸にくるものになっている。人間にとって大切なものを教えてくれるものが、ここにあると思っています」とコメント。幡男の妻を演じた北川も、「どんな状況でも、人は懸命に生きることが大切なんだと思った」と語るなど、それぞれが実話をもとにした本作から感銘を受けたことを熱っぽく語った。

映画に込めた想いを力強く語った二宮和也
映画に込めた想いを力強く語った二宮和也

会見では幡男の捕虜仲間を演じるキャストが発表となり、戦禍で友人を亡くしたトラウマから自身を“卑怯者”と思い悩む松田研三を松坂、最年少でムードメーカーの新谷健雄を中島、昔ながらの帝国軍人として山本に厳しくあたる相沢光男を桐谷、過酷な状況下で心を閉ざしてしまう山本の同郷の先輩・原幸彦を安田が演じている。中島は「心から尊敬している役者でもあり、先輩でもある二宮くんの大作の一部になることができて、心から幸せに思っています」としみじみ。「この歴史を描いた作品は、僕たちの世代は、これから未来を引っ張っていく方々にきちんと継承していかなきゃいけないと感じています。責任感を持って、この作品に臨ませていただいた」と力強く語っていた。


松坂桃李&桐谷健太も笑顔で撮影を述懐
松坂桃李&桐谷健太も笑顔で撮影を述懐

尊敬する先輩との共演がかない、「二宮くんのお芝居にワンカット、ワンカット、感銘を受けていた」と話した中島。二宮は「あざす!」と茶目っ気たっぷりに応え、周囲も大笑い。二宮が「過酷な日々だった」という撮影中には、「野球をするシーンの前の日に、大雪になる予報が出ていた。朝には、お芝居をする前にみんなで雪をどかす作業から始まった」と撮影前に雪かきをした日もあったそう。しかし二宮は「ギリギリまで、部屋のはじっこでいないフリをしていた。みんな汗だくになっていた」とさぼっていたことを告白。桐谷が「俺と健人はちゃんとやっていた」、中島も「みんな、ニノ先輩どこかなって思っていた」とぶっちゃけ、二宮を笑わせていた。

また中島は、「人生で初めて丸刈りにした。それが衝撃だった。人生で初めてのふんどしも履いた」と“人生初”をいろいろと経験した様子。さらに極寒のなか川に入るシーンを回顧しながら、「僕は瀬々組が初めてだったので、瀬々さんもいるし、二宮大先輩もいるし『負けられないな』と思って。待ち時間もロケジャン(ジャンパー)を着るのをやめたんです。ずっと裸で、『俺は強いんだ』というアピールをしていた」と気合たっぷりに挑んだものの、「監督に『着ろ!』と怒られた」と苦笑い。

「目の前の二宮くんに『寒いので、ロケジャンを着てください』と言ったら、『後輩がこんなに寒がっているのに、ロケジャンを着ることはない』と。裏でもめちゃめちゃ映画スター」と二宮の言葉に感激したことを明かすと、二宮は「だって、素っ裸の人に『服を着てください』と言われて、着られます?」ともっともなコメントで、会場の笑いを誘う。中島は「二宮先輩は丸刈りの先駆者。後継として、二宮くんの映画でそのヘアスタイルができたことが、本当に光栄でした」と喜びをかみ締めていた。

取材・文/成田おり枝

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