山田裕貴主演『夜、鳥たちが啼く』ポスタービジュアル到着＆森優理斗、中村ゆりか、カトウシンスケらの出演が決定

作家、佐藤泰志が関東近郊を舞台に描いた短編を、山田裕貴主演、松本まりか共演で映画化する『夜、鳥たちが啼く』(12月9日公開)。このたび、本作のポスタービジュアル、場面写真が解禁。あわせて、共演キャスト陣も明らかとなった。

【写真を見る】慎一と裕子のどこか沈んだような表情を写したポスタービジュアル[c]2022 クロックワークス

佐藤の小説を原作とする『そこのみにて光輝く』(14)、『オーバー・フェンス』(16)を手掛けた高田亮が脚本を手掛け、高田の助監督時代からの盟友であり、『アルプススタンドのはしの方』(20)、『女子高生に殺されたい』(22)などを手掛けた城定秀夫がメガホンをとる本作。内に秘めた破壊衝動と葛藤する売れない小説家、慎一を『東京リベンジャーズ』(21)、『余命10年』(22)などの山田が、離婚を機に、息子とともに慎一のもとに身を寄せることになったヒロインの裕子を松本が演じている。

今回、到着したポスタービジュアルは、山田演じる慎一と松本演じる裕子が、どこか沈んだような表情を浮かべ正反対を向く姿が捉えられている。人生を諦めかけた小説家と、愛を諦めかけたシングルマザーのいびつな半同居を描く本作の、美しくも儚い世界観を表現するような、ブルーと紫の中にかすかに光が差し込む繊細なデザインのものとなっている。

慎一と裕子が二人で瓶ビールを飲み交わす姿を捉えた場面写真[c]2022 クロックワークス

また、あわせて解禁された場面写真では、飲み屋街を虚ろな目で一人歩く慎一や、鋭い視線で向かいに座る女性を見据える裕子の姿などが切り取られている。物憂げな雰囲気が漂う世界観だが一方で、二人で瓶ビールを飲み交わす姿や、慎一、裕子、アキラの3人が親子のように優しく笑う様子を切り取った希望を感じさせる場面も。

さらに、裕子の息子、アキラ役で森優理斗、慎一の元を去る恋人の文子役で中村ゆりか、裕子の別れた旦那で慎一の友人でもある邦博役でカトウシンスケらの出演も新たに決定し、それぞれの姿も場面写真の中で写しだされている。また、藤田朋子、宇野祥平、吉田浩太、縄田カノン、加治将樹らが出演することも明らかに。

日本を代表する実力派俳優と、⻤才、城定監督が織りなす、傷ついた者たちが前を向いて小さな一歩を踏み出す物語とはどのようなものなのか？ささやかな希望の物語を楽しみに待ちたい。

文/鈴木レイヤ