「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザー、カムバック作でスタンディングオベーションの嵐に涙!ロック様も祝福
「ハムナプトラ」シリーズでリック・オコーネルを演じ、爽やかなヒーロータイプのハンサムガイとして一世を風靡しながらも、セクハラの被害でうつ状態になり、ほぼ映画界から姿を消していたブレンダン・フレイザー。そんなフレイザーが、自身が製作も兼ねた『ブレンダン・フレイザー 追撃者』(13)以来、9年ぶりに主役を務めるダーレン・アロノフスキー監督の『The Whale』が、ヴェネチア国際映画祭で上映され、「FOX19」など多くのメディアが、フレイザーの復活作と紹介している。
フレイザーが演じるのは、体重600ポンド(約272キロ)で、疎遠になった娘との関係を修復しようとする中年男性のチャーリー。ヴェネチア国際映画祭で本作が上映された際に、フレイザーは本編終了後も席に座っていたが、やまない拍手にアロノフスキー監督に促されて席から立ち上がると、さらなる拍手の渦が。それでも1度は立ち去ろうとしたが、エンドクレジットでフレイザーの名前が流れると再び拍手が沸き起こり、その場にとどまっていたフレイザーの目からは涙があふれていた。
2018年、フレイザーは「Me Too」の流れを受けて、2003年にゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の元会長から、下半身を触られたというセクハラ被害を告白。自責の念で精神を病んでしまったことや、過度なアクションシーンをいくつも演じたことで約7年に渡って手術を繰り返し、その結果激太りしてしまったことも明らかに。3人の息子を授かった妻とも2007年に離婚し、公私ともにぼろぼろの状態が続いていた。それでも少しずつキャリアを復活させ、少しやせ始めていた矢先に、本作で再び体重を増加。実際に600ポンドまでは増量せず、装具を付けていたことが明らかになっているが、渾身の演技が認められ、オスカーの呼び声も高い。
これについて、『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』(01)のスコーピオン・キング役で、ハリウッドデビューを果たしたザ・ロックことドウェイン・ジョンソンは、早速自身のTwitterで、「ブレンダンへの美しい拍手喝采を見れてとても幸せだ。彼は、私のハリウッドのキャリアのスタートをサポートしてくれた」と投稿し、喜びを分かち合った。
文/JUNKO