トトロやカオナシに会える!ジブリパークのメインエリア「ジブリの大倉庫」を大公開
2005年に「愛・地球博」が行われた愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内に建設され、11月1日(火)に開園を迎える「ジブリパーク」。このたび第1期に開園する3エリア「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」のうち、「ジブリの大倉庫」の最新情報が公開された。
『もののけ姫』(97)や『千と千尋の神隠し』(01)など、日本を代表するアニメーション作品を発表してきたスタジオジブリの世界を表現した「ジブリパーク」。一般的なテーマパークにあるような大きなアトラクションや乗り物はなく、森や道をそのままに自分の足で歩いて風を感じながら、秘密を発見する場所というコンセプトになっている。
そのため建設にあたっては、既存のモリコロパークのなかの未利用の土地を活用。宮崎吾朗はインタビュー映像のなかで「万博があり、その前には青少年公園という時代もあって、いろんな方がいろんな形で使ってきた公園。そこを切り取ってジブリパークをやるのは公園にとっていいことではない」と、豊かな自然への想いを明かす。そして「ジブリパークがモリコロパークのなかに入ったという感じ。できたばっかりなのに前からあるような気がするのは、周りの緑の力や青空のおかげです」と語った。
そんなジブリパークのメインエリアとなる「ジブリの大倉庫」は、巨大な施設の中に映像展示室をはじめ、3つの企画展示室、ショップやカフェなどがぎゅっと詰め込まれた、まさに“ジブリの大博覧会”。座席数約170の映像展示室「オリヲン座」では、三鷹の森ジブリ美術館だけで上映されているスタジオジブリ制作の短編アニメーション10作品を順番に上映。宮崎駿監督が手掛けた、なかなかお目にかかれない作品を観ることができる。
また、企画展示室ではジブリ作品の登場人物になりきって名場面のなかに入り込める体験型展示「ジブリのなりきり名場面展」や、三鷹の森ジブリ美術館で開催され好評を博した企画展示に『千と千尋の神隠し』や『コクリコ坂から』(11)など3作品の資料を追加した「食べるを描く。」増補改訂版、世界中から集めたジブリ作品のポスターや書籍などを展示する「ジブリがいっぱい展」が行われる。
ほかにも「青春の丘」には『耳をすませば』(95)に登場した「地球屋」が、「どんどこ森」の「サツキとメイの家」の裏手にはジブリパークを見守る「どんどこ堂」がたたずむ。ジブリパークのチケットは毎月10日にエリアごとの日時指定の予約制として販売されており、12月分の抽選販売が9月21日(水)23時59分まで行われている。是非とも足を運んで、スタジオジブリの世界を全身で味わってみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬